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「Aちゃん!!」


『わ、』




駆け付けた鬼塚ら教官と伊達班。
諸伏は駿東を見るや否や駆け寄り、駿東を抱き締めた。




「本当に……無事でよかった、」


『心配かけてごめん、』


「駿東、怪我はないか?」


『打ち身と捻挫で済んだっぽい。』


「額に血が流れた跡あるけど……」


『打ち身デス。』


「無理があるよ。」




萩原が冷静に突っ込みを入れる。
そこで鬼塚がゴホンと咳払いをして
全員が鬼塚を見る。




「大きな怪我が無いようで良かった。
色々と聞きたいことはあるが……
一先ず駿東は病院で検査を受けるように。
話はそれからだ。」


『はい。ご迷惑をおかけしました。』


「麓に車を呼んでおいた。養護の方と行きなさい。」




駿東は再度返事をして養護教諭と歩いていく。




「お前たちも頂上に戻るぞ。……ご苦労だったな。」


「「「「「はい!」」」」」




鬼塚の後ろを歩いていく5人は
小声で話を続ける。




「どうやって松田はAを見つけたんだ?」


「木の隙間から煙が見えたんだよ。
零がAは多分火を起こしてる、って言うから
見えるかもって下見たらちょうどな。」


「Aちゃん火起こし出来るの!?」


「うん。出来るって言ってた。
アメリカで色々と教わってきたみたい。」


「本当に何でも出来るな駿東は……」




しばらく歩いて見えてきた頂上の施設。
複数の班が到着しており人が多くいる。




「「あっ!みんな!」」


「お疲れ〜山田ちゃん吉崎ちゃん。」


「あの置き手紙って!」


「どういう事ですか!?」




バッ、と鬼塚達の前に立ち塞がる山田吉崎。
どうやら鬼塚の置き手紙を見たらしい。




「書かれていた通りだ。
駿東は無事見つかって、今は病院に向かっている。」


「「よ、良かった……」」


「お前達は駿東と同室だったよな?
花園達から駿東の荷物を受け取ってくれ。」


「「はい!」」




そう言って走って行く2人。
その先には花園達の班がお通夜モードで立っていた。




「花園さんAの荷物ありがとね。」

「教官からの指示で同室の私達が預かるよ。」




同時に手を差し出す山田と吉崎。
花園は分かった、と頷きすぐに荷物を渡す。

荷物を受け取った山田と吉崎は、
その瞬間に駿東のリュックサックを開いた。




「2人とも……!?」




中身を見た2人はスッと無表情では花園を見た。





「……花園さんさ、」


「Aの荷物、勝手に開けた?」

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沙羅(プロフ) - イル@iruさん» コメントありがとうございます!そう言って貰えて本当に嬉しいです…!!警察学校組の放送開始に合わせてバリバリ更新するつもりなので、どうぞ今後ともよろしくお願いしますー!! (2021年12月5日 16時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
イル@iru - コメント失礼します!面白すぎて一気に読んでしまいました。これから夢主がどうなるか続きが気になります!更新頑張ってください!!! (2021年12月5日 15時) (レス) @page35 id: 9f7598e3df (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - 神崎さん» コメントありがとうございます!!ゆっくり更新になってしまいますが、全力で書かせて頂きますー!!どうぞこれからもよろしくお願いします! (2021年9月15日 0時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
神崎(プロフ) - 凄く面白いです!!続き楽しみにしてます! (2021年9月15日 0時) (レス) id: 570d2293d8 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - かるーあ・みるくさん» コメントありがとうございます!!またお会い出来て嬉しいです!!まだまだ続きますので、どうぞよろしくお願いしますー! (2021年7月14日 21時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:沙羅 | 作成日時:2021年7月13日 15時

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