三十五本 ページ36
no side
宿儺は考える。
伏黒対、自分と呪霊で困らせてやろうと
呪霊に付いて来いと命令するが呪霊は聞かない。
どころか攻撃をしようとしたので
腕を治した宿儺によって地面に叩きつけられた。
「ほら、頑張れ頑張れ。」
橋を踏み壊す宿儺。
呪霊は落ちる寸前で宿儺の足を掴むが
それは呪霊の腕を取られて終わった。
「オマエもこの小僧も
呪いのなんたるかをまるで分かっていないな。
いい機会だ、教えてやる。
本物の呪術というものを─────」
宿儺は指を組む。
「領域展開─────「伏魔御廚子」。」
辺りが暗くなり、水が地面を覆う。
廚子が出来上がり次の瞬間には呪霊は刻まれた。
「３枚におろしたつもりだったんだが…
やはり弱いな、オマエ。
そうそうそれから…」
呪霊の胸から取り出したのは宿儺の指。
「これは貰っていくぞ。」
その言葉を最後に呪霊は紫の炎に包まれた。
「終わったぞ！！
不愉快だ！！代わるのならさっさと代われ！！」
宿儺が怒鳴る。
虎杖は戻ってこない。
「……小僧？」
振り返る宿儺。
その顔は愉しげに歪んでいた。
.
「(生得領域が閉じた！！特級が死んだんだ。
後は虎杖が戻れば……)」
外にいた伏黒は少年院を見ながら考える。
その背後に１人の人物が立った。
「
「！」
立っていたのは宿儺だった。
「そう脅えるな。今は機嫌がいい。少し話そう。
何の
俺と代わるのに少々手こずっている様だ。」
そう言いながら宿儺は虎杖の服に手をかける。
「しかしまぁそれも時間の問題だろ。
そこで俺に今できることを考えた。」
「？」
ビリ、と虎杖の服が破かれる。
露になった胸元に宿儺の腕が突き刺さる。
「なっ！！」
宿儺の腕が出てきた時、
その手にはまだ動く心臓が握られていた。
「
俺は
虎杖はそうもいかん。
俺と代わることは死を意味する。
更に──────」
そう言って宿儺は自身の指を取り出す。
「駄目押しだ。」
そして飲み込んだ。
ゴクン、と嚥下して伏黒に向き直る。
「さてと、晴れて自由の身だ。もう脅えていいぞ。
殺す。特に理由はない。」
「……あの時と立場が逆転したな。」
伏黒はそう呟いた。
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りんごりんご - え、神ですか?こんなに作品の組み立てが上手なの、なかなか無いですよ!神ですか?いや神ですよね? (2021年1月31日 18時) (
レス) id: f29ad8ba49 (このIDを非表示/違反報告)
くらくしょん - すごくお話をかかれるのが上手なんですね！、読んでいてとても楽しかったです、これからも頑張ってください (2020年12月6日 16時) (レス) id: 15035c8d2a (このIDを非表示/違反報告)
百 - 深凪さん» めっさ分かる!唇ちょっとピンクいのがめっちゃ可愛くて、五条先生のカッコいい感じとか余裕がある感じとのギャップヤバくてマジえらい。 (2020年11月30日 19時) (レス) id: 78401eb32b (このIDを非表示/違反報告)
深凪 - アニメ作画良すぎですよね！！私も五条先生の唇ぷるっぷるやんって思ってたので同じこと思ってる人がいて嬉しいです(笑)小説とっても面白いです！更新待ってます！！ (2020年11月18日 22時) (レス) id: a6413cd937 (このIDを非表示/違反報告)
真白 - 凄い面白いです！無理のない範囲で更新頑張って下さい！ (2020年11月18日 16時) (レス) id: 32b6d86f2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沙羅
| 作成日時：2020年10月25日 22時
