二十八本 ページ29
no side
『…………！』
「？」
「この人は副担任の古式A先生。
事情で先生はあんまり喋れないけどいい人だ。」
『よ……！』
「ふーん……
……今「よろしく」って言われた感じ？」
『！』
「……先生美人で可愛いし、仲良くしましょ！」
『！！』
ガッ、と握手を交わす２人。
Aに数少ない女友達(生徒)が出来た。
「これからどっか行くんですか？」
「フッフッフ……
せっかく一年が３人揃ったんだ。
しかもその内２人はおのぼりさんときてる。
──────行くでしょ、東京観光。」
「え"、」
『……』
「TDL！TDL行きたい！！」
「バッカTDLは千葉だろ！！中華街にしよ先生！！」
「中華街だって横浜だろ！！」
「横浜は東京だろ！！」
『か な が わ。』
「ほっときましょう。」
キャッキャと騒いでいた２人だったが
五条が行き先を発表すると言った途端静かになる。
「──────六本木。」
「六」
「本」
「「木！？」」
キュンキュンしながら五条の後に続く２人。
Aと伏黒は近況報告をしながら歩いていた。
.
「いますね、呪い。」
『ね。』
「「嘘つきー！！」」
着いたのは霊園近くの廃ビル。
ガッツリ呪いがいる。
「やっぱ墓とかって出やすいの？」
「墓地そのものじゃなくて
墓地＝怖いって思う人間の心の問題なんだよ。」
「あー学校とかも、似た理由だったな。」
説明を受けた虎杖。そこに釘崎が反応する。
「ちょっと待って。
コイツそんなこと知らないの？」
「実は……」
そして宿儺の指、特級呪物を飲み込んだことを
釘崎は知る。(因みにAも初めて詳しく知った。)
「きっしょ！！！ありえない！！
衛生観念キモすぎ！！」
「んだと？」
「これは同感。」
虎杖から距離を取る釘崎。
Aは苦笑いしながら見守っていた。
「君達がどこまでできるか知りたい。
ま、実地試験みたいなもんだね。
野薔薇、悠仁。
２人で建物内の呪いを祓ってきてくれ。」
五条は呪術を使えない虎杖に
呪具『屠坐魔』を渡す。
……高専や五条の私物では無い。
宿儺を出すな、ということを伝え
虎杖と釘崎は廃ビルへと入っていく。
『……、』
その２人を見届けてAは五条の袖を引く。
五条はそんなAを見て微笑んだ。
「うん、知ってる。それも試験。」
『……』
Aは納得したように頷いた。
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りんごりんご - え、神ですか?こんなに作品の組み立てが上手なの、なかなか無いですよ!神ですか?いや神ですよね? (2021年1月31日 18時) (
レス) id: f29ad8ba49 (このIDを非表示/違反報告)
くらくしょん - すごくお話をかかれるのが上手なんですね！、読んでいてとても楽しかったです、これからも頑張ってください (2020年12月6日 16時) (レス) id: 15035c8d2a (このIDを非表示/違反報告)
百 - 深凪さん» めっさ分かる!唇ちょっとピンクいのがめっちゃ可愛くて、五条先生のカッコいい感じとか余裕がある感じとのギャップヤバくてマジえらい。 (2020年11月30日 19時) (レス) id: 78401eb32b (このIDを非表示/違反報告)
深凪 - アニメ作画良すぎですよね！！私も五条先生の唇ぷるっぷるやんって思ってたので同じこと思ってる人がいて嬉しいです(笑)小説とっても面白いです！更新待ってます！！ (2020年11月18日 22時) (レス) id: a6413cd937 (このIDを非表示/違反報告)
真白 - 凄い面白いです！無理のない範囲で更新頑張って下さい！ (2020年11月18日 16時) (レス) id: 32b6d86f2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沙羅
| 作成日時：2020年10月25日 22時
