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『なーなーあかーし!木葉達きたか!?』


『まだですよ木兎さん。
それより大きな声を出すとバレちゃいます。』


『あっ!そうだった!悪い!』


『木兎さん。』





そんな声が木々の奥から響く。

木葉達は顔を見合わせて思わず吹き出した。





「木兎のおかげで怖くなくなったわ。」


「バレバレだよ2人とも。」


「暗すぎて姿は見えないけどな。」





声の聞こえる方を覗く3人。

背後の木兎に気が付かない。





「スゥ…………ワッ!!!!!!」


「「「うわ"ぁっ!?」」」


「なっはっはっは!引っかかったなー!」


「木兎さん、撤収です。」


「おう!」


「木葉さん達……この先、頑張って下さいね。」


「「「お……おう……」」」






不気味な笑顔で暗闇に隠れる赤葦と木兎。

木葉達は心臓をバクバクさせながら進んで行く。





数メートル進んだ先に

何やら木に引っかかる長い物を見つけた3人。





「な、何だ……?あれ……」


「木のツルとか?」


「どちらかと言えば草っぽい……」





そんな声を聞いた月島は

勢いよく釣り糸を引いてウィッグを動かす。


黒い長髪のウィッグは

先頭の猿杙の顔面にクリティカルヒットする。





「ぅわっ!」


「動いた!!」


「猿杙ー!!」





思わず走り出す3人。

月島は満足気にウィッグを回収。





そして走り出した3人の後を

物凄い速さで追うのは白い布を被ったリエーフ。





「待て待て待て何か来てる!!」


「はぁ!?」


「デカい!白い!」




カーブに差し掛かった辺りでリエーフは陰に隠れ

3人は折り返し地点に到着する。





「き、消えた……」


「誰だったんだアレ……」


「待ってく紙ってこれかな……」





猿杙が折り畳まれた紙を手に取り

3人は再び来た道を戻る。





ここで再度リエーフが登場する。

3人は凄い勢いで迫る白い巨人から逃げるため

もう一度走り出した。




少し走るとリエーフは陰に隠れ

3人の視界の先にはまた白い布を被った人物。





「ッ……ビビった……」


「た、立ってるだけ……?」


「逆に不気味……」





これは黒尾である。

黒尾はゆっくりとした動作で動きながら

次の瞬間には風船を針で割った。





パンッ、という音が響き

3人は目の前の人物の首から上が消えたことに驚く。





布で風船を隠しているので

3人からしたら頭が無くなった様に見えたのだ。

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シマエナガ - めっちゃ面白いです!これからも執筆頑張ってください!応援してます! (4月11日 16時) (レス) id: 781c1cc313 (このIDを非表示/違反報告)
sky☆ - この話大好きです!これからも応援します! (2022年4月20日 23時) (レス) @page18 id: 9b1daafc8e (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - ひにゃ。さん» コメントありがとうございます!全力で挑んで来ます!応援嬉しいですっ!頑張ります! (2020年9月23日 20時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - さっちゃんさん» コメントありがとうございます!頑張って更新しますので楽しんで頂けたら幸いです…!! (2020年9月23日 20時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
ひにゃ。(プロフ) - 受験頑張ってください...!応援しています...! (2020年9月23日 18時) (レス) id: 53ba08356b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:沙羅 | 作成日時:2020年9月7日 18時

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