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no side




あっという間に日が暮れて

夏祭り会場は徐々に賑わってくる。




「お、夜久!海!こっちこっち。」


「おー」


「思ってたより本格的な夏祭りだね。」


「だろ?」




会場は公会堂の広場。

その入口で音駒バレー部が集結した。





「あれ?Aは?」


当番(・・)だからまだ来れねぇの。
……ま、後でのお楽しみってやつだな。」





海の問いかけにニヤニヤと笑う黒尾。

孤爪は若干引いた顔をしつつ山本達と話す。




「いや〜……ツイてるねぇ皆サン。
研磨もそう思わね?」


「……別に。俺は見るの3回目だし。」


「何がだ?」




あからさまに話を振る黒尾。

山本や福永、灰羽が孤爪に詰寄る。




「……あっち。あと3分くらい待って。」




孤爪はスマホを見ながら会場中央にある(やぐら)を指さす。

提灯で飾られた櫓には少しづつ人が集まっていた。





「人集まってんなぁ!」


「行かないんすか!?」


「……俺は行かない。
行きたい人は行けば良いんじゃない?」





そんな孤爪の言葉に皆は櫓に寄って行く。

孤爪はそっと目を逸らして人混みから抜けた。





.





『ふぅ……』


「Aちゃん頑張ってねぇ!」


「練習の時から上手かったし大丈夫よぉ!」


『あはは……』





どうも、と頭を下げるAは

珍しく緊張している様だった。





『(頼むぞ研磨、皆を離してくれ……!!)』





そう願いながら櫓を囲う幕の隙間から

そっと外を覗けば元気なリエーフを見つける。





『ガァッデム!!!』


「びっくりした!Aちゃん大丈夫……?」


『いえぜんぜんだいじょうぶです(?)』


「大丈夫じゃなさそうよ……?」


『分かってた、分かってたんですよ??
だろうなって思ってたけど信じてたのに。』←





ブツブツと呟くA。

やがて拡声器の電源が入り笛の音がし始める。





「さ、Aちゃん頑張りましょ!
問題は後で解決させちゃいましょう!」


『ッ……押忍!!』





グッ、と拳を握ったAは

運動部の名残が出ていた。(?)









.






【それでは……町内女性陣による盆踊りです!
今年の頭取は水瀬Aさんですご注目下さい!!】

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シマエナガ - めっちゃ面白いです!これからも執筆頑張ってください!応援してます! (4月11日 16時) (レス) id: 781c1cc313 (このIDを非表示/違反報告)
sky☆ - この話大好きです!これからも応援します! (2022年4月20日 23時) (レス) @page18 id: 9b1daafc8e (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - ひにゃ。さん» コメントありがとうございます!全力で挑んで来ます!応援嬉しいですっ!頑張ります! (2020年9月23日 20時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - さっちゃんさん» コメントありがとうございます!頑張って更新しますので楽しんで頂けたら幸いです…!! (2020年9月23日 20時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
ひにゃ。(プロフ) - 受験頑張ってください...!応援しています...! (2020年9月23日 18時) (レス) id: 53ba08356b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:沙羅 | 作成日時:2020年9月7日 18時

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