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no side
「おーい！さっきの悲鳴どうしたー？」
「あれ……？皆いないな。」
「ええ！？な、何で！？」
「校舎に戻ったのかな。」
ガサガサと茂みを掻き分けて出てきたのは
出口から遠い所にいた烏野３年組。
キョロキョロと辺りを見回しても
人影は１つも見当たらない。
不意に背後の茂みが大きく揺れる。
「ヒィッ……！？」
『ぷは、』
「A……！？」
「何でまたそんな所から……！」
草を掻き分けて出て来たのはAだった。
左手には白い布やらを掴んでいる。
『みーんな戻っちゃったので、
とりあえず道具の回収と先輩達を待とうと思って。』
「そうなの？ありがとう、Aちゃん。」
『いえいえ〜』
Aは服についた土を払いながら立ち上がる。
『みんなは校舎に戻りましたよぉ。
さぁ私たちも戻りましょ〜』
ニコニコと笑うA。
歩き出す澤村、東峰、清水。
菅原だけがなぜか立ち止まっていた。
『……？スガワラ先輩どうしたんです？』
「スガ？」
「…………」
菅原はじっとAを見る。
澤村達も首を傾げた。
「いや……何でもない！戻るべ！」
「……？おう。」
「はぁ〜怖かった……脅かす側も怖かった……」
「ヒゲチョコ。」
話しながら戻る４人の後ろをAは着いて行く。
『サワムラ先輩はあんまり驚いてませんでしたね。』
「澤村は怖くなかったの？」
「いや……怖かったけど旭を見てたら、な。」
「納得。」
「ちょっと！！」
目の前に校舎が見えて来た頃、
意を決したように菅原が立ち止まる。
「スガ？」
「ど……どうした？」
「ｯ…………
バッと勢いよく振り返る菅原。
つられて澤村達も振り返るがそこには誰もいない。
後ろを歩いていたAもいなかった。
「は……？」
「Aちゃん？」
「何か忘れ物とか……？
っていや、スガ！誰だってどういう事だ？」
「Aちゃんじゃないの！？」
菅原は目を見開いて小さく震える。
東峰や清水が周囲を探すもAはいない。
「おいスガ……！」
「気付かなかったのかよ……Aはｯ……
俺のことを"スガワラ先輩"って呼ばないし、
大地のことも"サワムラ先輩"じゃなくて
"澤村さん"、だろ！？」
「「「！！」」」
固まる４人に冷たい風が吹きつけた。
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シマエナガ - めっちゃ面白いです！これからも執筆頑張ってください！応援してます！ (4月11日 16時) (
レス) id: 781c1cc313 (このIDを非表示/違反報告)
sky☆ - この話大好きです！これからも応援します！ (2022年4月20日 23時) (レス) @page18 id: 9b1daafc8e (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - ひにゃ。さん» コメントありがとうございます！全力で挑んで来ます！応援嬉しいですっ！頑張ります！ (2020年9月23日 20時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - さっちゃんさん» コメントありがとうございます！頑張って更新しますので楽しんで頂けたら幸いです…！！ (2020年9月23日 20時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
ひにゃ。(プロフ) - 受験頑張ってください...！応援しています...！ (2020年9月23日 18時) (レス) id: 53ba08356b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沙羅
| 作成日時：2020年9月7日 18時
