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黒尾side
夜久がキレた。
喧嘩することは何度かあったけどこれはおかしい。
「なぁ海、」
「夜久が怒った理由？」
「……おう。」
夜久はまだ食堂に残っている。
その隙に少し話を聞いておこう。
「黒尾がまだ食堂に来る前にね、
姫野さんが俺達に味噌汁を作ったのは自分だ、って
大きな声で宣言したんだよ。」
「……そゆことね。」
「でも最近の夜久は少しおかしいかもね。
妙に姫野さんを庇うようになった。」
「確かに。
合宿前の練習でも何か部室で言ってたしなぁ……」
Aに無理やり仕事させられてる、とか。
……あいつがそんな事する訳ないんだよな。
Aは誰よりもよく知ってる。
「Aがちゃんと仕事してるのは
夜久だって知ってるはずなんだけどな。」
「Aは自分にも他人にも厳しい。
他人の仕事はともかく自分のやるべき事はやる。」
「うん。見ててそんな感じだよね。
準備もマネ業も片付けも人一倍やってくれてる。」
思わず溜息を吐く。
後で夜久に謝りがてら事情聞くか……
「クロ、」
「ん？研磨か。どした？」
「A……大丈夫かな。」
曲がり角にいた研磨が
今までに無いくらい頼りない声で話す。
「……A、凄く我慢してる。
笑ってるけど本当は怒ってるし泣いてる。」
「分かってんよ……何とかしたいけど……
大きな問題が起きたわけでもねぇしなぁ……」
「とりあえず様子見するしかないね。
俺もあの３人の事は出来る限り見ておくよ。」
「すまん海……」
いいよ、といつもみたいに笑った海と別れて
俺は第３体育館に向かう。
(もちろん研磨は着いて来なかった。)
『あ！テツいた！』
「うおっ、」
『今ちょうど片付け終わったんだけど私さ、
"森然限定！さわやか！裏山新緑坂道ダッシュ！"
やってこようと思ってて。』←
「え、マジ？あれペナルティ……」
ふんすふんすしてるA。
え、可愛い。←
『合宿中は毎日の自主トレ出来ないから
皆が自主練する間に少しやろうと思って。』
「なるほど。そゆことなら止めないわ。
あ、でも終わったら第３体育館な。
木兎と赤葦がうるせーから。」
『押忍！』
「んじゃまた後で〜」
運動靴とタオル片手に走っていくA。
……最近よくトレーニングに力入れてるよな。
もしかしてまたバレー始めたり……なんてな。
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沙羅(プロフ) - ★さん» コメント、ご意見ありがとうございます。典型的な悪女を出して対立させたかったので登場させました。そう思われないよう、今後は気を付けて書いていきたいと思います。参考になるご意見をありがとうございました。 (2021年7月7日 1時) (
レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
★ - 姫野？ってキャラいる？いなくても話成り立つしむしろいることによって今までの面白さが無くなって残念です。 (2021年7月6日 22時) (レス) id: 0324f0d530 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - ひにゃ。さん» コメントありがとうございます！皆様の応援のおかげで書いてくることが出来ました…！！本当にありがとうございます！入試、頑張ってきます！！ (2020年9月3日 7時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
ひにゃ。(プロフ) - 続編おめでとうございます…！受験生にもかかわらず、更新して下さった主様は神です…！入試頑張ってください…！東京から応援しています…！主様が志望校に受かりますように…！ (2020年9月2日 22時) (レス) id: b37bb85b42 (このIDを非表示/違反報告)
善(プロフ) - 何となく方言わかった。だらー。 (2020年8月31日 23時) (レス) id: e2382ac4cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沙羅
| 作成日時：2020年8月10日 21時
