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no side
『東峰先輩はジャンプサーブですね。』
「うん。」
Aはサーブ組のひとりひとりを見て回る。
『ちょうど良い高さは見つけましたか？』
「何となく打ちやすい所はあったよ。」
『なるほど。では次に助走と合わせて────』
坂道ダッシュにブロック何十本と跳んだAは
もう既にヘトヘトだったが何とか周り終える。
「そろそろ時間だな……」
澤村の声にAは礼を言って体育館を後にする。
片付けをするために戻るのだ。
『片付け手伝います！』
「A先輩アザっす！！」
犬岡の元気な声にAも思わず微笑む。
それから手近な所にあったボールを腕に抱える。
「皆さんお疲れ様でぇす♡
今日もかっこよかったですよぉっ！」
『ｯ！』
ドン、と姫野がAの背中にぶつかる。
Aが持っていたボールは当然ながら散らばった。
『……はぁ、』
そんなAの肩を叩くのは福永。
自分も持つ、と(無言だが)頷いた。
『ありがと……』
「(ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ)」
ボールを拾い集めカゴに入れる２人。
ちなみに姫野は夜久に絡んでおりほぼ無職状態だ。
.
『鍵かけるので忘れ物ないか確認して下さい！』
「「うぃーす！」」
皆が出たのを確認してAは照明を落とす。
真っ暗になる体育館。
その時、少しだけAの表情が曇った様に見えた。
『……、
皆さんお疲れ様でした。
この後は入浴ですが長風呂には気を付けて下さい。
すぐに消灯になるので騒ぎ過ぎないように、と
監督達からの連絡です。では、』
ガチャン、と鍵をかけると
Aは鍵を持って監督達の方へ向かう。
「ねぇ、」
『……どうしたの？姫野さん。』
人気の無い所で姫野がAを呼び止める。
Aは大人しく振り向いた。
「アンタ本当にムカつく。
さっさとマネージャーやめてくれない？
あ、そうだ。知ってると思うけど
衛輔先輩は私の味方になったから。
うふふ、信じて貰えないなんて可哀想。
明日もせいぜい私の為に頑張ってね。
……この合宿中にアンタの居場所は無くなるから。」
『……』
アハハ、と高笑いする姫野は
そのまま暗い廊下の向こうへ消えて行った。
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沙羅(プロフ) - ★さん» コメント、ご意見ありがとうございます。典型的な悪女を出して対立させたかったので登場させました。そう思われないよう、今後は気を付けて書いていきたいと思います。参考になるご意見をありがとうございました。 (2021年7月7日 1時) (
レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
★ - 姫野？ってキャラいる？いなくても話成り立つしむしろいることによって今までの面白さが無くなって残念です。 (2021年7月6日 22時) (レス) id: 0324f0d530 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - ひにゃ。さん» コメントありがとうございます！皆様の応援のおかげで書いてくることが出来ました…！！本当にありがとうございます！入試、頑張ってきます！！ (2020年9月3日 7時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
ひにゃ。(プロフ) - 続編おめでとうございます…！受験生にもかかわらず、更新して下さった主様は神です…！入試頑張ってください…！東京から応援しています…！主様が志望校に受かりますように…！ (2020年9月2日 22時) (レス) id: b37bb85b42 (このIDを非表示/違反報告)
善(プロフ) - 何となく方言わかった。だらー。 (2020年8月31日 23時) (レス) id: e2382ac4cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沙羅
| 作成日時：2020年8月10日 21時
