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no side
着々と試合は進み
澤村チームのマッチポイントになる。
「ｯ……」
「くそ……！」
日向、影山はあからさまに顔を歪め悔しさを見せ、
田中も決めきれなかった不甲斐なさに
強く歯を食いしばる。
「やっぱ敵わない、」
そんな声にAが顔を上げるのを
烏飼が興味深げに見ていた。
パチン、と手を叩く音が響いて
日向らがハッとAを見る。
『なーに暗い顔してるんですか！
身内だからって負けて良い訳ないんですよ？
マッチポイント？だからどうした。
要はもう点を決めさせなければ良いんです。
簡単じゃないですか。』
Aはドン、と胸に手を当てる。
『拾います。』
「「「「！！」」」」
その一言にはとてつもない安心感があった。
「……″曲芸師″は表舞台だけじゃない、のか。」
「烏飼コーチ？」
思わずそう呟いた烏養に谷地が尋ねる。
烏養はAを指し示して話す。
「水瀬は、舞台に立つ演者だけじゃなくて
その舞台を支える役割も兼ねてるんだ。」
「舞台を、支える……」
谷地は他のメンバーより後ろで動くAを見る。
「じゃあ……前に動画で見たA先輩の、
打ちやすいトスも、皆が拾いやすいブロックも……」
「とんでもない洞察力と技術力あってこそだな。
このゲームも全部、先読みしてる。」
烏養がそう言った時ふとAがコートの外を見る。
もちろん見ていた烏養や谷地と目が合う訳で。
『…………褒めても何も出ませんよ♡』←
「(聞こえてた………)」
「(やっぱりA先輩すごい……！！)」
軽くウインクしたAは
再び前を向いてボールを受ける。
『ちょっと短い！』
「カバー！！」
かれこれ１０数回、Aはボールを拾い続ける。
さすがに澤村チームのスパイカー達も焦り始める。
「またｯ……決まらない……！！」
「旭さんもう１本！！」
助走のために距離を取った東峰と
ネットを挟んだAの目が合う。
「(何だ……アレ……)」
Aの目は爛々と光りどこにも隙は無い。
決めさせませんよ？、と言いた気な顔に
思わず東峰の背筋が冷える。
「ｯ……スガ！！」
「おう！！」
今日一番のスパイクが放たれる。
意地と意地のぶつかり合いだった。
ボールはブロックを抜け
真っ直ぐAに向かって飛んでいった。
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紅(プロフ) - 分かりました！ありがとうございます！続編も楽しく読ませていただきます！これからも無理しないで頑張ってください！ (2020年8月11日 10時) (
レス) id: 5c635e6563 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅 - 紅さん» 別垢からの返信ですみません。初コメントありがとうございます！！申し訳ありません！！何のミスかやらかしました！！きちんと公開し直したのでお時間ある時にぜひ見てみて下さい！！続編の方でも、どうぞよろしくお願いします！！！ (2020年8月10日 23時) (レス) id: d122e1271c (このIDを非表示/違反報告)
紅(プロフ) - それと大変申し訳ないのですが、私の家Twitterが禁止されていてパスワードが分からないのですが、教えていただけないでしょうか。無茶なお願いと長々としたコメントすみません。 (2020年8月10日 22時) (レス) id: 5c635e6563 (このIDを非表示/違反報告)
紅(プロフ) - 初コメ失礼します！続編のお知らせページの夢主と木兎さんの会話とその後のページの夢主と木兎さんの会話が可愛すぎます！可愛いが渋滞してました！最高です！続編も楽しみにしていますね！ (2020年8月10日 22時) (レス) id: 5c635e6563 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - Rさん» コメントありがとうございます！正直、行き当たりばったりで書いてます()どうなるか分かりませんが頑張ります()どうぞ応援よろしくお願い致します！！(？) (2020年7月26日 12時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沙羅
| 作成日時：2020年5月23日 21時
