幼馴染は頑張る【ハイキュー!!】【音駒】

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貴女side





『売り込みに行くって言ったら
お兄ちゃんは私のお願い聞いてくれる？』


「いいよ。」





軽いな。





『私ね、美味しいものが好きなんです。
色んなものを食べたいし買いたいんです。

でもですね、音駒はバイトは基本禁止。
つまりちょっとコレが足りない訳ですよ。』





親指と人差し指をくっつけて丸を作る。

つまりお金。





『それでですね、今度行くのは宮城県なんです。
ちょっと遠いんですよね。
バスとか鈍行だと厳しいですよね。』





じっと叔父さんを見てみる。





あからさまにお金をねだってごめんなさい。

無駄遣いは控えてるけど

旅行とかしたら使っちゃうんだもん。





「飛行機で行く？」


『え"っ……いや、そこまでは言ってないけど……』


「じゃあ往復の新幹線代はお兄ちゃんが出そう。
あとお小遣いも。」


『私が言っておいてなんだけど
お兄ちゃんそれで本当に大丈夫なの？？』


「可愛い姪っ子のためだもん。」





この人が社長とか大丈夫なのかしら。

お金持ちって怖いのね。





『と……とにかく、ありがとうお兄ちゃん！
お礼に何としてでも買うように売り込んで来るね。』


「頼りにしてるぜ姪っ子よ！」


「Aは優秀だで大丈夫だ。」





こりゃ大変なことになったなあ。

仕事が増えた。←





『あ、このスポドリの粉よく店で見る。』


「我が水瀬スポーツの商品なのです。」


『まあ音駒では使ってないけどね。』←


「ちょっと売り込んで来る。」


『やめて。』





商売根性たくましいよ。





「栄養バランスも考えてあるし、
味もさっぱり爽やかで美味しいと思うんだけどな。」


『何味？』


「普通にスポーツドリンク味もあるし、
さっぱりレモン味、甘党に向けてヨーグルト味。
あ、試飲する？」


『する。』





売り込む時に味の説明もしたいし。

テーブルに置かれたコップには少量のスポドリ達。





『お、程よく甘くてさっぱり。』



「それ普通のね。」



『あ、レモン味すきかも。１番美味しい。』



「最新作。」



『おぉ……ちょっと甘いけど疲れてれば良いかも、』



「後味はスッキリだろ？」






それぞれに感想を告げれば

ちゃんと説明(？)していってくれる叔父さん。






『レモン推しでいっても良い？』


「もちろん。」






よし、レモン味を押し売りしてこよう。←

……さて、土曜日まで頑張るとしよう。

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