幼馴染は頑張る【ハイキュー!!】【音駒】

・ ページ12

no side




────────────
○Kuro.tetu35 他が「いいね！」しました


Kuro.tetu35 え、誰。

toru_oikw 彼氏！？

minasye_819@Kuro.tetu35
個人情報。帰ったら教えてあげる。

minasye_819@toru_oikw
親戚って書いてありますよね？？日本語読めます？？


mobu.1 従兄弟とかですか？カッコイイ〜！

mobu.2 5枚目ヤバい。鼻から赤い液体が……

mobu.3 ２人とも顔面偏差値が高杉くん

mobu.4 親戚って言いつつ実は……？？

mobu.5 従兄弟なら第3親等だからセーフ♡

mobu.6 距離近ぁ……すこすこのすこ((

…

─────────────





「もう23時や。はよ寝んで。」


『はーい。』





スマホを置いて立ち上がるAに

ふと北が尋ねる。






「どこで寝るん？」


『え？信介君の部屋？』


「……あほ。」


『あほ！？』





北が言わなさそうな言葉が飛び出し

驚きが隠せないA。





「ばあちゃんAどこで寝るん？」


「どこでもええよ。」


「ほな居間に布団敷いたるから。」


『ぼっち寝……』





敷かれた布団に座るA。

ばあちゃんは撤退済み。←





「いくら親戚とはいえ男女やねん。
Aも高校生やし、男と同じ部屋はあかんやろ。」


『…………』


「…………」


『…………』






無言の戦争だった。

そして先に折れたのは意外にも北だった。






「……今日だけやで。」


『！』





ちょお待っとれ、そう言って北は自室に戻る。

そのまま自分の布団を抱えて戻って来た。





「俺も居間で寝るわ。」


『やったぁ！！』


「騒がんとはよ寝るんやで。」


『分かってるよママ！』←


「俺はママやないで。」


『パパ！』←


「パパでもないわ。」


『お兄ちゃん！』←


「でもないけど、まあええわ。」





嬉しそうに布団にもぐるA。

北もそれを微笑ましそうに見て横になった。





『東京でもね、当然だけど１人で寝るからさ……
１人ってやっぱりちょっと寂しいじゃん？
だから嬉しい。』


「……そうか。」


『誰かと一緒に寝るの久しぶりだあ……』


「俺もや……」





Aは目を閉じて昔のことを思い出す。





自分が今よりずっと小さくてまだ両親がいた頃。

幼稚園くらいの記憶だから鮮明ではないけど。





『……お父さん……お母さん……』


「……」





もう半分は寝ているのであろう。

北がAの右手を握ったのに気付かなかったから。

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す