師範を嫁にしたい・参【鬼滅の刃】【宇髄天元】

陸拾伍 ページ3

no side




「Aさん？？」


『………………』


「何とか言ったらどうですか？Aさん」


『…………検診すっぽかしてごめんなさい』





蝶屋敷にてしのぶに正座させられるA。





傷の具合を診せに来るよう言われていたにも関わらず

Aはそれを忘れていたらしい。





「まったく……良いですか？
回復力が化け物だとしても、検査は必要です。
Aさんは自愛が足りないんです」


『すみませんでした……』


「次忘れたらお館様に報告しますから」


『すみませんでした……！！』


「分かって下されば良いんですよ。
じゃあ次は気を付けて下さいね」


『失礼します……！！！』






歳上の威厳とは。←






ビシッと礼をしてしのぶの部屋を出るA。

それから気が抜けた様にフラフラと歩き出した。





『(こっわぁぁあああ！！！
やっべぇしのぶちゃんやべぇ！！！)』←





小刻みにプルプル震えて顔が死んでるA。

通りがかりの隠が二度見した。





『…………検診の日は手の甲に書いておこう。
うん。そうしよう。忘れないようにね。うん。』





１人何度も頷くA。





とりあえず次の任務を確認しようと

縁側に出て彩雲を呼ぼうとする。





が、外の騒がしい声に首を傾げた。





『アオイちゃんと蝶屋敷３人娘ちゃん達と……
これは天元の声かな？』





Aは静かに草履を履いて

息を殺して様子を見に行く。





「離して下さい！！私っ……この子はっ……」





Aはその光景を見て思わず目を見開いた。

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