丗漆 ページ21
no side
『気を付けてね〜』
「師範もな!!」
互いに軽く手を挙げ見送り
Aは蝶屋敷の方へ、宇髄は自分の家の方へ。
『藤の家で生姜の佃煮を作って貰えたし……
しのぶちゃんたち、喜んでくれるかなぁ』
風呂敷を大切そうに抱え
Aは楽しそうに歩いていく。
.
しばらく歩いてAは蝶屋敷の戸を叩く。
『おはようございまぁす』
「Aさん、おはようございます。
……竈門くん達の様子を見に来たんですね?」
『そんなところかな。あ、これお土産』
風呂敷を解いて小鉢に入った生姜の佃煮を渡す。
しのぶは少しだけ目を輝かせて礼を言った。
『今は治療中?』
「はい。ですが竈門くんと伊之助くんは
もう少ししたら機能回復訓練を行えると思います」
『やっぱり若いと回復速度も速いねぇ』
「Aさんこそ、化け物並みに速いですよ」
『言い方……』
ニッコリ笑うしのぶ。
Aは微妙な顔で笑った。
「嗚呼そうでした。
たまには顔を見せに来て下さいね」
『じゃあ後で寄って行くよ』
しのぶが笑顔で頷き一つの部屋の前で立ち止まる。
微かな話し声が聞こえた。
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沙羅(プロフ) - 邑さん» コメントありがとうございます!!長らくお付き合い頂いて本当に嬉しいです……!芽吹お師匠のところは私も書いてて泣きそうでした……今後は宇髄さん以外にも沢山の方が登場予定なので、ぜひよろしくお願いしますー!! (2020年2月2日 18時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
邑 - 前編から読ませて頂いています、凄くこの作品好きです!!師範のところ、もう、涙がぼろぼろでてきました...!! (2020年2月2日 17時) (レス) id: 451c1f62e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:沙羅 | 作成日時:2020年1月26日 21時