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最終選別が終わり
Aはあれよあれよという間に階級を上げた。
『どうした？彩雲』
Aの頭上で鎹鴉の五日雀彩雲が旋回する。
「伝令、伝令！！お館様より伝令！」
『相変わらず流暢……で、お館様は何て？』
「"
屋敷に招集だ！お館様のお言葉を聞きに行け！」
『待って待って、情報量が多すぎるよ？？
昇進したの？？甲？？こないだ乙になったのに？
で？お館様が呼んでる？え、何で何で？？』
「良いから！！行け！！」
彩雲がAをせっつく。
ワタワタと走り出すA。彩雲も後を追った。
.
「こんにちは、A」
『お館様におかれましても御創建で何よりです。
益々のご多幸を切にお祈り申し上げます』
「ありがとうA。
でも今は他に人は居ないのですから……
そんなに堅苦しくしないで良いのですよ？」
お館様……産屋敷耀哉(１１歳)はそっと微笑む。
まだ病は進行しておらず痣は無い。
ちなみに１３歳未満なため容姿は女の子である。
『大事なお話かと思って……』
「確かに、大事な話ではあるけれど……」
耀哉はそっと手を伸ばして自分の横の畳を叩いた。
それは「ここに来て」の合図。
『……！失礼します、』
ちょこんと耀哉の横に座るA。
この二人、何故か仲が良いのである。
「A、昇進おめでとう。
皆からの報告を聞いて柱にも劣らないと思って……」
『ふふ、ありがとうございます。
でも私はまだまだですよ。もっと頑張らないと』
耀哉は首を横に振る。
可愛らしい容姿と口調の耀哉だが
流石に産屋敷家の人間。
"お館様"に相応しい雰囲気は既にある。
「Aはとても頑張っていますよ。
私はそれをよく知っています」
『耀哉様もお若いのにお館様の立場にあられて……
耀哉様こそとても頑張っているじゃないですか』
「ふふふ、Aに言われると嬉しいですね。
そうだ、先日教えて貰った髪飾りが完成したんです。
見てくれますか？」
『ええ、勿論。私も新しい造花を手に入れて───』
すっかり次の話題に移っている二人。
今はどうやら髪飾り作りにハマっているようで。←
「綺麗……」
『耀哉様によくお似合いです……！』
「本当？ありがとう…！Aにも付けてあげるね」
『わ、ありがとうございます！』
………………女子会かな？？←
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沙羅(プロフ) - 邑さん» コメントありがとうございます！！長らくお付き合い頂いて本当に嬉しいです……！芽吹お師匠のところは私も書いてて泣きそうでした……今後は宇髄さん以外にも沢山の方が登場予定なので、ぜひよろしくお願いしますー！！ (2020年2月2日 18時) (
レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
邑 - 前編から読ませて頂いています、凄くこの作品好きです!!師範のところ、もう、涙がぼろぼろでてきました...!! (2020年2月2日 17時) (レス) id: 451c1f62e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沙羅
| 作成日時：2020年1月26日 21時
