師範を嫁にしたい【鬼滅の刃】【宇髄天元】

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「やっぱり筋がいいなぁA」

『お師匠の教え方が上手いんです！』

「お世辞も上手くなりやがって」

『お世辞じゃないです！』





二年が経過しAは

今日も今日とて呼吸を駆使し木刀を振る。






「ところで……どうだ？"男"みたいに過ごすの」





芽吹は攻撃の手を止めずに尋ねる。

Aは木刀を握り直して答えた。






『…………正直いって、最高です。
何も怖くない気がします。これなら負けないです』

「そうかい」

『お師匠の提案のおかげですね！』

「だってお前、女みたいに接されるの嫌がったろ！」

『そうとも言う！！』





Aは元気よく木刀を振り下ろした。





「……よし、俺から一本取ったら大事な話をする」

『なんです？大事な話って』

「一本取ったらっつったろ！！」





『負けられんねぇな！！』←

「おま、もっと女らしくしろや！」←

『男みたいに過ごすの公認じゃないの！？！？』←

「黙認だよ黙認！！目ェつぶってんの！！」





なんだかんだ言って

結局Aは芽吹に惨敗した。




──────


樹ノ守(きのもり) 芽吹(いぶき)




Aと出会った当初は二十八歳の男性。
もう三十路です。おじさん。



鬼殺隊が樹(いつき)柱。
【樹木の呼吸】の使い手でそこそこ強い。
ポケ〇ンの草タイプ的な。



１年ほど前、Aに
「お前、女でいるの怖いんだろ」と
デリカシーゼロ発言をしAにぶん殴られた。



Aは否定できず認めたところ


「じゃあ俺はお前を男として接する。
どんなに辛くても音を上げんなよ。"漢"ならな！」


みたいなことがあって
Aが胸張って生きられる方法を考え出した
なんだかんだ言って凄い良い人。




人前ではめっちゃ優男になる。


「こんにちは。今日は良い天気ですね。
この子も…嗚呼、Aという私の継子なのですが
最近は私も負けない様に必死ですよ。ははは」


こんな話し方になる時があり
Aは多重人格を疑っている。




芽吹が本当に優しい人物であるのは間違いない。




Aが怪我をすれば丁寧に手当をし
Aが泣けば横に座って肩を抱き寄せる。

Aが悪いことをすればきちんと叱り
Aがちゃんと謝れば笑って許す。

親の鏡の様な人物である。




「A！太刀筋、良くなってきたな！」

「Aなら出来る、頑張れよ」









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「A……お前は俺の、大事な娘だよ」

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