参 ページ5
no side
日が暮れて、当たりが暗くなり
Aは軽やかな足取りで道を駆けてる頃。
鎹鴉の彩雲は三人の少年の上空を飛んでいた。
「ちょっと待ってくれないか？」
「善逸？どうしたんだ？」
善逸と呼ばれた金髪の少年は
道のど真ん中に座って涙を零していた。
「怖いんだ！目的地が近付いてきてとても怖い！」
「何座ってんだこいつ。気持ち悪ィやつだな」
「お前に言われたくねぇ猪頭！
目の前のあの山から何も感じねぇのかよ！」
彩雲はそんな三人の上で旋回する。
「しかしこんな所で座り込んでも……って鴉……？」
「よせよ炭治郎！」
炭治郎と呼ばれた赤毛の少年が彩雲に手を伸ばす。
「カア、鬼殺隊か」
「俺は階級癸、竈門炭治郎だ。君は誰の鎹鴉だ？」
炭治郎の腕に止まった彩雲は
じぃ……っと炭治郎を見つめる。
「癸に名乗る名など無い」
「はぁ！？何こいつ！！超生意気！！」
「喰っていいのか？！」
彩雲に向かって怒鳴る我妻善逸と
何がどうしてそうなった猪頭こと嘴平伊之助。
「……って事は君の主人は"柱"なのか？」
「"元"だ。実力は現柱に引けを取らんぞ小童」
炭治郎の冷静な質問に彩雲も大人しく答える。
「そんなに会いたければじきに来る。後ろだ後ろ」
彩雲が勢いよく飛び上がる。
「えっ……！」
「誰も居ないじゃねえか！！！鴉！！！」
「敵か！？」
三人がバッと背後を振り返る。
「足音はしないぞ！？本当に来るのか！？」
「黙ってろ阿呆」
彩雲が悪態をつき善逸をつっつく。
『……おっと、人が居た』
善逸が目を閉じて開ける。
その動作の合間にAは現れた。
『やあ、善い夜だね』
Aはにっこり笑って軽く手をあげる。
「鬼殺隊員……！」
「うぇぇぇ！？いつの間に！？何で！？怖！！
てかイケメン！滅びろよ！イケメンは！！」←
「こいつ……強ぇ！！俺と戦え！！」
『やだ。あ、彩雲！お疲れ様〜』
伊之助の決闘の申し出を軽く蹴り
空を飛ぶ彩雲を呼ぶ。
「伝言、"無理は禁物"。後で怒られるな」
『おぉ怖……』
Aは大袈裟に身震いしてみせる。
それから彩雲にご苦労、と伝えて彩雲は帰らせる。
『……さて。我妻善逸、竈門炭治郎、嘴平伊之助。
最終選抜の通過おめでとう。心から祝福するよ』
そう切り出したAに
三人は思わず肩を揺らした。
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沙羅(プロフ) - アリスさん» コメントありがとうございます！！宇髄さんカッコイイですよね……！！もっとカッコイイ宇髄さんを書けるよう頑張りますので、ぜひ続編の方もよろしくお願いしますー！！ (2020年1月30日 21時) (
レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
アリス - コメント失礼します！宇髄さんは私の推しなので、すんごいかっこいいなあ…。とか思いながら見てます！頑張ってください！ (2020年1月30日 21時) (レス) id: 4db94b3ad0 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - めぐちゃんさん» コメントありがとうございますっれ分かります…宇髄さんカッコイイですよね！もっと夢主を素敵な女性に書けるよう、頑張りますね！ (2020年1月11日 14時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
めぐちゃん - コメント失礼します！！宇髄さんはカッコいいし夢主ちゃんもかわカッコよくて面白いです。頑張って下さい！ (2020年1月11日 0時) (レス) id: 0087c5132c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沙羅
| 作成日時：2019年12月29日 21時
