廿捌 ページ30
貴女side
「でしたら竈門君は
私の屋敷でお預かり致しましょう」
「え、」
しのぶちゃんが笑顔で手を叩く。
「はい、連れて行って下さーい」
どこからともなく現れた二人の隠。
「前ぇ失礼しまぁぁぁす!!」
一人は禰豆子ちゃん入りの箱を背負い
前に走り出た隠は炭治郎君の襟首を掴んで行った。
そんな様子をお館様は笑顔で見送ってから口を開いた。
「では、柱合会議を始め……」
「ちょっと、待って下さぁぁぁい!!」
うわぁ炭治郎君が走って来たぁ。←
駄目だぜ少年。
お館様が話していたじゃないかぁ。
「その傷だらけの人に頭突きさせて下さい!絶対に!」
「黙っとけ!!」
『いや頭突き大好きか』←
隠にボコボコ殴られながら叫ぶ炭治郎君。
「禰豆子を刺した分だけ絶対に!
隊律違反にならないはず!!」
「大人しくさい!」
「離してくれ!!」
暴れる炭治郎君。
不意に私の真横からジャリ、と音がした。
嫌な予感がする。
そろ〜っと視線を移すと
小石を片手に持った無一郎君。
ビュン(×3)、と音がして
小石が炭治郎君の頭と頬に直撃する。
「お館様のお話を遮ったら駄目だよ」
石を投げながら言う無一郎君。
やだこの子怖い。←
「申し訳ございません!」
「申し訳ございませんお館様!」
ひたすら謝る隠さん達。
この人達って苦労人だと思うんだよね。私だけ?
「早く下がって」
「「はいぃ!」」
再び連れて行かれる炭治郎君に
今度はお館様が声をかけた。
「炭治郎。珠世さんによろしく」
炭治郎君も珠世さんと面識あったんだね。
お姉さん知らなかったよ。
『それでは……私も失礼し「A」はい』
え、私もう柱じゃないし用済みでは??
帰っても良くないですかお館様。
「そろそろ逃げるのはやめようか」
『う"っ』
お館様スマイル頂きました。
「Aに無理を言っているのは分かっているよ。
でも……まだAの力が必要なんだ」
『…………買い被りすぎですよ』
お館様直々に「鬼殺隊を続けてくれ」と言われたら
断ることなんて出来ないだろう。
ましてや愛弟子の天元にまで頼まれたんだ。
突っぱねることは出来なかった。
でも、そろそろいい歳だし……さ。←
「鬼殺隊を辞めたら俺の勝ちですね師範」
『あ"??』←
そんな天元の声に思わず反応してしまった。
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沙羅(プロフ) - アリスさん» コメントありがとうございます!!宇髄さんカッコイイですよね……!!もっとカッコイイ宇髄さんを書けるよう頑張りますので、ぜひ続編の方もよろしくお願いしますー!! (2020年1月30日 21時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
アリス - コメント失礼します!宇髄さんは私の推しなので、すんごいかっこいいなあ…。とか思いながら見てます!頑張ってください! (2020年1月30日 21時) (レス) id: 4db94b3ad0 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - めぐちゃんさん» コメントありがとうございますっれ分かります…宇髄さんカッコイイですよね!もっと夢主を素敵な女性に書けるよう、頑張りますね! (2020年1月11日 14時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
めぐちゃん - コメント失礼します!!宇髄さんはカッコいいし夢主ちゃんもかわカッコよくて面白いです。頑張って下さい! (2020年1月11日 0時) (レス) id: 0087c5132c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:沙羅 | 作成日時:2019年12月29日 21時