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拾玖 ページ21

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「禰豆子?禰豆子どこだ?善逸、伊之助、村田さん!」

「そんな事より冨岡はどうするのだ」




いつの間に移動したのか

伊黒が木の上から話し始める。




「拘束もしてない様に俺は頭痛がしてくるんだ。
胡蝶めの話によると隊律違反は冨岡も同じだ
どう処分する。どう責任を取らせる。
どんな目に遭わせてやろうか」




そのまま指で示した先は

俺たちから離れた所にいた冨岡だった。




「何とか言ったらどうだ冨岡」




皆で冨岡を見るが相変わらず地味に黙ったまま。




「まあ良いじゃないですか。
大人しく着いてきてくれましたし。
処罰は後で考えましょう」




胡蝶が再び話し始める。




「それよりも私は坊やの方から話を聞きたいですよ。
坊やが鬼殺隊員の身でありながら
鬼を連れて任務に当たっている。
その事について当人から説明を聞きたい。

この事は鬼殺隊の隊律違反にあたります。
その事は知っていますよね?」




その言葉に顔を上げると何かを言おうとした。




『……竈門炭治郎君。
なぜ鬼殺隊員でありながら鬼を連れているんです?』

「聞くまでもねェよ師範」

『……刀を離せ天元』




何トーンか低くなった声で言われる。

だが俺も黙って離すわけにはいかねぇ。

.




そんな俺の内心を読み取ったのか

師範はこの鬼殺隊員の前に立って柱を見据えた。

否……正確には睨んだ、のか?




『……人が、鬼になるのを私は見ました。
恐らくこの少年も同じでしょう。思う所もある筈です。
私は即処罰というのには賛同できかねます』




……そうだった。

師範は、親同然の人を自らの手で滅したんだった。




「……師範がそこまで言うなら仕方ねぇな。
話くらいは聞いてやるぜ小僧。地味だと許さねぇぞ」

「よもや……Aさんの意見ならば、」

「……済まないA。辛いことを……」




それぞれに言えば師範は少しだけ苦笑いして

深く頭を下げた。




『皆様の寛大な配慮に感謝致します』




静かに戻る様子を黙って見ていたが

時透が師範に抱き着いたのは頂けねぇな。←




『わ……、』

「Aさん、泣きそうな顔しないで」

『……大丈夫だよ無一郎君。私は泣かないから』




優しい手つきで時透を撫でる師範。




師範はああやって母親みたいな顔をする時がある。

これが……ギャップ萌えってやつか……!!←

廿→←拾捌



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沙羅(プロフ) - アリスさん» コメントありがとうございます!!宇髄さんカッコイイですよね……!!もっとカッコイイ宇髄さんを書けるよう頑張りますので、ぜひ続編の方もよろしくお願いしますー!! (2020年1月30日 21時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
アリス - コメント失礼します!宇髄さんは私の推しなので、すんごいかっこいいなあ…。とか思いながら見てます!頑張ってください! (2020年1月30日 21時) (レス) id: 4db94b3ad0 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - めぐちゃんさん» コメントありがとうございますっれ分かります…宇髄さんカッコイイですよね!もっと夢主を素敵な女性に書けるよう、頑張りますね! (2020年1月11日 14時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
めぐちゃん - コメント失礼します!!宇髄さんはカッコいいし夢主ちゃんもかわカッコよくて面白いです。頑張って下さい! (2020年1月11日 0時) (レス) id: 0087c5132c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:沙羅 | 作成日時:2019年12月29日 21時

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