無気力系女子Part番外編【ヒロアカ】【相澤消太】

未来からの我が子２ ページ19

no side




「パパ、ママ」

「ん？」

『どうしたの？』





男の子はモジモジと恥ずかしそうに下を向く。





「ぼくね、パパもママも大好きだよ」

「『！』」

「昔のパパも今のパパもかっこいいし
昔のママも今のママもかっこいいてきれいだもん」





握る手に力がこもる。





「だからね、ぼく、はやくふたりに会いたい。
パパもママも、ケンカしないでね、仲良くしてね」

「それは大丈夫」

「え…？」

「パパもママも昔から仲良しだからね」

『そう、ずっと仲良しだよ』




そう言って笑えば

男の子は嬉しそうに顔を輝かせる。




「ほんと！？約束だよ！
約束やぶったら針千本だからね！！」

「おう」

『うん』




３人で指切りをし終わると

男の子は２人から１歩離れる。




『…どうしたの？』

「ぼく、帰らなくちゃ」




男の子は悲しそうに笑って言う。




「待ってるからねパパママ！
ちゃんといい子にしてるから！
ちゃんとふたりがパパママになってね！」




涙をポロポロと零しながら男の子は叫ぶ。




『待っててね、会いに行くから』

「ちゃんと２人で会いに行くよ」




今日１番の笑顔を見せた男の子は

淡い光に包まれて消えていった。




「……ママだってね」

『……消太こそパパだってさ』




２人して顔を見合わせてどこか嬉しそうに笑った。





END





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吉良山ヒロヤ様



リクエストありがとうございました！！


素敵なお題で書くのが楽しかったですっ！

書くのが遅くなり本当にすみません……


またのリクエストお待ちしております〜！

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