No.８６ ページ47
no side
「えっ……」
ゴォッという大きな音がして
Aの周囲は炎に包まれる。
『……酸でも水溶液に変わりない、でしょ？
熱せば蒸発する』
「熱っ……！！」
芦戸の手に炎が燃え移る。
なおもAは炎の勢いを強め芦戸を押し返す。
『猿夫と、二連撃に許して貰ったんだ。
無駄になんて……出来ない……！！』
「や、やばっ……」
芦戸の腕を掴んだA。
そのまま勢いをつけて投げ飛ばした。
「芦戸さん場外！！不知火さん二回戦進出！！」
Aはそっと芦戸に歩み寄る。
『……怪我してない？』
「……やっぱ強いねAー！！
負けちゃったよ！くやしー！あ、怪我は無いよ！」
差し出されたAの手を掴んで
芦戸は元気よく立ち上がる。
「次は負けないからね！
Aは二回戦も頑張ってよー！？」
『…！うん、ありがとう……！』
芦戸はニッコリ笑ってAの肩を叩く。
Aも嬉しそうに笑って応えた。
.
互いに出口へ向かい控え室に戻る。
『あ、出久』
「Aちゃん！一回戦突破おめでとう！」
『ありがとう。……どこか行くの？』
「ちょっと麗日さんの所に……」
そんな緑谷にAもついて行く。
「麗日さん！！」
『ばーん』←
「デクくん！Aちゃん！
アレ？皆の試合は見なくていいの？」
「だいたい短期決戦ですぐ終わってて
今 切島くんとＢ組の人やるとこだよ」
緑谷は軽く試合の結果を説明する。
.
「僕は麗日さんにたくさん助けられた。だから
少しでも助けになればと思って…」
緑谷はノートを取り出す。
「麗日さんの"個性"でかっちゃんに対抗する策
付け焼き刃だけど…考えてきた！」
「おお！麗日くんやったじゃないか！！」
『……』
不思議な手の動きで飯田も麗日を指す。
Aは黙って見ていた。
「ありがとうデクくん…」
麗日はそっと礼を言った。
「でも いい」
「え……」
そして静かに断った。
「皆 将来に向けて頑張ってる！
そんなら皆ライバルなんだよね…だから」
麗日は扉へ向かいそして振り返る。
「決勝で会おうぜ！」
そう言って立てた親指は震えていた。
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夏の課題に襲われておりまして
更新ゆっくりになるかもしれないです。
とか言いつつ更新するかもしれないので←
お待ち頂ければ幸いです……
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沙羅(プロフ) - ゴーストさん» コメントありがとうございます！！弔くんキャラめちゃくちゃ崩壊してます(真顔)でもありがとうございます！！もっと面白く書けるよう頑張りますー！！ (2020年4月8日 17時) (
レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - エリィさん» コメントありがとうございます！お返事が遅くなりすみません！！弔くんもっとデレさせたいです……でもっ、敵だからっ…みたいな() (2020年4月8日 16時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
ゴースト - とむらのキャラ崩壊っぷりが凄い好きです！！ (2020年4月8日 16時) (レス) id: e9859dda90 (このIDを非表示/違反報告)
エリィ - いやぁぁぁ弔のデレがっデレがっ尊いイイぃ (2020年1月5日 0時) (レス) id: 09090d6677 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - noiseｰノイズさん» うわぁぁ！？ご指摘ありがとうございます！ホントですね！？直してきました！ありがとうございます！！ 今後も相澤先生とジャンジャン絡ませますね！Part３もよろしくお願いしますー！ (2019年8月14日 21時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沙羅
| 作成日時：2019年8月2日 19時
