No.５７ ページ14
no side
「……Aちゃんが「行け」って言ってくれたから
僕はあの時、飛び出せたんだと思う。
正直、迷ってたんだあの時」
緑谷は真っ直ぐAを見つめる。
「オールマイトは助けたかったけど
僕に何か出来る、なんて思えなかったから。
でも、Aちゃんが強く言ってくれたから
僕はオールマイトの所に飛び出せたんだ！
だから、Aちゃんのおかげなんだよ！
Aちゃんに
Aは目を瞬かせて
ゆっくり緑谷の手を握り返した。
『……出久の、力になれて良かったよ』
弱々しく笑うAに緑谷は目を伏せる。
緑谷は悩んでいた。
相澤をしっかり助けられなかったAに
なんと声をかければ良いのか分からなかった。
緑谷本人はオールマイトに声をかけて貰って
心が救われたのを思い出した。
『……出久、ありがとう』
「え？」
思わず変な声が漏れた緑谷に構わず
Aは優しく微笑んで続けた。
『……励まそうとしてくれたんでしょ？
おかげで気持ちが楽になった。
私達はまだヒーローの卵だから、
次に勝つための勉強だったと思う事にするよ。
次は負けない。皆を救えるようにする』
「う、うん……！」
強く言い切ったAに緑谷も頷く。
その横からオールマイト(ﾄｩﾙｰﾌｫｰﾑ)が顔を覗かせる。
「緑谷少年、不知火少女……」
「『あ』」
緑谷は慌てて手を離し
Aは忘れてた、と呟いた。
──────
『つまり……出久は
オールマイトの"個性"を受け継いだ、と』
「そういうことだ」
『……凄いですね』
「それだけ！？」
頷いたAにツッコミをいれるオールマイト。
『だって……人に一つや二つ
隠し事はあるものだと、思いますし……』
「……！」
そっと目を逸らすAに
オールマイトも緑谷もハッとする。
Aの詳しい過去は二人とも知らない。
両親にどの位の酷い事をされていたのか、なんて
知る由もなかった。
「と、とにかく！このことは秘密にして欲しい！」
『分かりました』
「頼んだよ不知火少女！」
真剣に頷くAに
オールマイトもホッと息を漏らす。
「Aちゃん、ありがとう」
『どういたしまして……？』
首を傾げるAに緑谷は苦笑する。
Aは不思議そうに再びベッドに横になった。
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沙羅(プロフ) - ゴーストさん» コメントありがとうございます！！弔くんキャラめちゃくちゃ崩壊してます(真顔)でもありがとうございます！！もっと面白く書けるよう頑張りますー！！ (2020年4月8日 17時) (
レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - エリィさん» コメントありがとうございます！お返事が遅くなりすみません！！弔くんもっとデレさせたいです……でもっ、敵だからっ…みたいな() (2020年4月8日 16時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
ゴースト - とむらのキャラ崩壊っぷりが凄い好きです！！ (2020年4月8日 16時) (レス) id: e9859dda90 (このIDを非表示/違反報告)
エリィ - いやぁぁぁ弔のデレがっデレがっ尊いイイぃ (2020年1月5日 0時) (レス) id: 09090d6677 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - noiseｰノイズさん» うわぁぁ！？ご指摘ありがとうございます！ホントですね！？直してきました！ありがとうございます！！ 今後も相澤先生とジャンジャン絡ませますね！Part３もよろしくお願いしますー！ (2019年8月14日 21時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沙羅
| 作成日時：2019年8月2日 19時
