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4話 ページ5

no side



貴方『つまり二年前から働いてるのだね』

太宰「そう!偉いでしょう?」

貴方『「働くくらいなら餓タヒする!」って云ってた
治は何処に行ったのかって云うくらい凄い』

太宰「それは云わないお約束〜」

貴方『うふふ、ごめんごめん』



来賓用の椅子に腰掛けたAは

四年間の事を話したり聞いたりしていた。



中島「お二人共、双子に見えます…!」

太宰「うふふ、嬉しいなぁ」

中島「本当にそっくりですね!」




Aは心底嬉しそうに微笑み

出された紅茶を飲んだ。




外見は太宰と瓜二つだが

動作一つ一つが洗練されており

矢張り大人の雰囲気を纏っていた。




晶子「こう云っちゃあ何だけど……
アンタも矢っ張り自 殺嗜癖(マニア)なのかい」

太宰「与謝野さんストレートだね」←



またこんな奴が増えるのか、

そんな顔で与謝野は問う。



貴方『残念ながら、私には治ほど酷くはないよ〜』

太宰「えぇ!川を嬉しそうに見てるじゃない!」

貴方『綺麗なものには綺麗だと云うさ』



太宰の反論にAはすまし顔で流す。



貴方『それに、私はタヒぬなら静かにタヒにたいなぁ。
誰にも知られず…この身体が朽ちるまで、ね』

太宰「何でさ兄さん!」

貴方『だって公にタヒぬなんて嫌だもの』

太宰「うっ…」

貴方『まぁこんな弟を残してタヒなないさ』



22歳児だもんねぇ、と

Aはケタケタ笑い太宰を撫でた。



晶子「…一応は太宰よりまともそうだねェ」

貴方『これでも伊達に兄やってませんから』



太宰は微妙な表情をしつつも

撫でられていることを喜んでいた。



中島「そう云えば…何でAさんは
四年も太宰さんとお会いにならなかったんです?」

貴方『あー…何と云えば善いかなぁ……』



ふむ、と顎に手を当てAは思案する。



視線は見えない何かを見るかの様に

空中を彷徨っていた。



貴方『色々な気持ちの整理に時間が必要だったし
治にも一人で頑張って欲しかったからかなぁ』

中島「太宰さんに?」





中島は首を傾げる。





貴方『決して見放すとかじゃあ無いのだけど…
私が居なくても治なら出来ると信じてたからね』

中島「まるで親御さんみたいですね…」



親はよく判りませんが、と

中島は頬を掻きながら云う。





太宰「兄さんは私の母親代わりだったのだよ」





珍しく太宰が苦笑いをしてそう云った。

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沙羅(プロフ) - キミナさん» 閲覧ありがとうございますー!ホントですか!?嬉しいです!!その他リクエストも受け付けてますのでお願いします(笑) (2019年7月8日 7時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
キミナ(プロフ) - リクエストありがとうございます!とても良かったです! (2019年7月7日 21時) (レス) id: e2ae360d42 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - オンさん» 更新後の閲覧ありがとうございます!喜んで頂けて私も嬉しいです!今後のリクエストも是非お願い致します(笑) (2019年7月5日 7時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
オン - ああああああ、ありがとうございました!自分が思っていたよりもとっても素敵でした。コメントの返事や、リクエストの更新、本当にありがとうございました(^~^) (2019年7月4日 20時) (レス) id: 8d5683d37d (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - キミナさん» リクエストありがとうございます!一つづつリク消化して書かせて頂きますね! (2019年7月4日 15時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:沙羅 | 作成日時:2019年6月12日 7時

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