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29話 ページ31

貴方side



ゆらゆらと揺れる珈琲を見つめる。

よく作之助と珈琲を飲んだなぁ。



中島「Aさんはどちらに住んでいるんですか?
探偵社員になったなら社員寮が……あ、」

谷崎「確か空きが無かッたかも……」

独歩「敦で最後だ」





敦君の声で我に返る。





貴方『うふふ、心配は要らないよ。
此処からそこまで遠くない所に家がある』

ナオミ 「マンションか何かですか?」

貴方『そう!善い雰囲気なのだよ』

ナオミ 「Aさんはセンスも善さそうですわ」

貴方『ナオミちゃんは褒め上手だねえ』




ナオミちゃんは善い妹さんだ。

谷崎君の気持ちが判るよ。私も兄だし。




貴方『ところで皆さんお仕事は大丈夫かい?』

独歩「む、休憩終了まで後12秒か……
急いで戻るぞ谷崎、敦」

谷崎「あ、ハイ!」

中島「判りました!」




12秒……!?

真逆それも"理想"の……




貴方『私も戻った方が善いかな』




皆が慌ただしく喫茶処を出て行く。

私は可愛らしい女給さんを呼んで会計をする。




女給「あら、太宰さんにそっくり……」

貴方『新入社員の太宰Aさ。治の兄でね』

女給「まあまあ!お兄さんだったんですね!」




こんなに可愛らしい女給さんなんだ、

治が口説かない筈が無い。




貴方『お嬢さん』

女給「はい?」

貴方『治に口説かれてないかい?』

女給「生命保険の加入は進めてます♡」

貴方『なんとも頼もしい生活力だね♡』




二人してクスクスと笑う。

なかなか手強いお嬢さんのようだ。


……治、頑張れ。





貴方『珈琲ご馳走様!
これからは沢山来させて貰うよ』

女給「はぁい!またどうぞー♡」




軽やかなドアベルを鳴らして

私は探偵社への階段を登った。

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沙羅(プロフ) - キミナさん» 閲覧ありがとうございますー!ホントですか!?嬉しいです!!その他リクエストも受け付けてますのでお願いします(笑) (2019年7月8日 7時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
キミナ(プロフ) - リクエストありがとうございます!とても良かったです! (2019年7月7日 21時) (レス) id: e2ae360d42 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - オンさん» 更新後の閲覧ありがとうございます!喜んで頂けて私も嬉しいです!今後のリクエストも是非お願い致します(笑) (2019年7月5日 7時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
オン - ああああああ、ありがとうございました!自分が思っていたよりもとっても素敵でした。コメントの返事や、リクエストの更新、本当にありがとうございました(^~^) (2019年7月4日 20時) (レス) id: 8d5683d37d (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - キミナさん» リクエストありがとうございます!一つづつリク消化して書かせて頂きますね! (2019年7月4日 15時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:沙羅 | 作成日時:2019年6月12日 7時

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