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夢主、喧嘩をする ページ31

no side



ナオミ 「とっても喧嘩がお強いのですね!
私、ちっとも知りませんでしたわ!」

貴女『え、あ、いや…』

ナオミ 「もしかして体術も得意ですの!?
あぁんもう!私捕まって良かったですわ!
捕まらなきゃ見れませんでしたものね!」

貴女『ナオミちゃん?落ち着いて……』

ナオミ 「落ち着けませんわ!
あっ!太宰さん!太宰さんはご存知でしたの?!」

太宰「え、まぁ知ってたけど……」

ナオミ 「まぁ!狡いですわ太宰さん!」

太.貴「『!?』」





それからナオミはAに抱き着き感謝を述べた。

……数十分程。





貴女『えっと…まぁ無事で善かったわ』

ナオミ 「本当にありがとうございます!」

太宰「すっかりファンだねぇナオミちゃん」

ナオミ 「はい!目の前で見たら当然ですわ!」

貴女『何でそんな……』

ナオミ 「ギャップ萌えですわ!!」

貴女『ぎゃっぷもえ……?』



聞き慣れぬ言葉に首を傾げるA。



太宰「ナオミちゃんの気持ちは判らなくもない」

ナオミ 「ですわよね!太宰さん!」

太宰「探偵社ではこの話が流行りそうだねぇ」

ナオミ 「流行らせてみせますわ」

貴女『???』



なおも首を傾げるAと

ニコニコと笑う太宰とナオミ。



ナオミの宣言通り探偵社では

Aのカッコ良さが数ヶ月に渡って話されたとか。



──────


乱歩「善かったねA」

貴女『そうなのかしら……』

乱歩「まぁAの喧嘩の強さは相変わらずだし?
Aが十代前半の時は
喧嘩っ早さも磨きがかかってたもんねぇ」

貴女『何で乱歩君が知ってるのよ……』

乱歩「名探偵に判らない事は無いよ」

太宰「え、何それ初耳なんですが乱歩さん」

乱歩「おぉ太宰!聞きたいか!聞きたいよねぇ?」

太宰「是非お聞かせ願います」



嬉々として話し始める乱歩。

その内容は割愛するが

要約すると『めっちゃ強かった』。



太宰「国木田君と互角なのも頷ける…」

乱歩「太宰なんて一撃だろうな!」

太宰「否定できない……」

貴女『買い被りすぎよ二人共』






結論:Aは喧嘩が強い

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作者名:沙羅 | 作成日時:2019年2月15日 22時

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