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夢主、喧嘩をする ページ30

no side


太宰「Aさん!」

貴女『どうしたの治』

太宰「実は…!」



太宰は谷崎の妹、ナオミが不良に喧嘩を売られ

連れ去られてしまった旨を伝える。



貴女『なッ…谷崎君は?』

太宰「今は依頼で出掛けてて!」

貴女『国木田君も居ないし賢治君も任務中…
判ったわ。私が直接制裁を下す』

太宰「ッ!わ、私も行くよ!」




太宰はAから溢れ出す殺気に一瞬たじろぐ。

瞳に光は無い。

マフィア時代の闇が垣間見えた。




乱歩「……Aを怒らせるなんて莫迦な事したな」




──────
in 廃倉庫



ナオミ 「貴方達なんて怖くありませんわ!
兄様が来たらきっと…!」

モブ「そのオニーサマは今居ねぇだろ!」



頬を赤く腫らして叫ぶナオミを

再びナオミを殴ろうと男が拳を振り上げる。



ナオミ 「ッ…!」



刹那、女の声が入口から響く。



貴女『ご機嫌よう皆さん』

モブ「っ、だ、誰だ!」

貴女『何だか最低な奴の気配がしたものだから…』



男達はAの威圧に肩を震わせる。

後ろでは太宰が冷や汗をかきながら見守る。



ナオミ 「Aさん!危ないですわ!」

貴女『うふふ、大丈夫よォナオミちゃん』



ヒラヒラと手を振るA。

その行動に男達は青筋を立てる。



モブ「ッ…舐めやがってェ!!」



鉄パイプを掴んだ男はAに殴りかかる。



貴女『あ"ァ?舐めてンのは何方(どっち)だよ』

ナオミ 「!?」

太宰「うわぁ……」



姿勢を低くしたAは

目にも止まらぬ速さで鉄パイプを蹴り飛ばす。



モブ「なっ……」

貴女『よくもウチの社員に手ェ出したわね。
──────覚悟しろ』



ドゥ、と鈍い音が響き渡る。

あっという間に男達は地面に倒れ込んだ。



貴女『さァて…最後の一人ねェ?』

モブ「お、おお俺たちが悪かった!
も、もう二度と手を出しません!出しませんから!
許して下さ──────」



鳩尾(みぞおち)に重い一撃が入る。

男は白目を向いて地面に倒れた。



貴女『"ごめん"で済んだら
軍警と探偵社(ウチ)は要らないわよ』

ナオミ 「Aさん……」

太宰「痛そう……」



ふぅ、と息を吐くAに

太宰によって縄を解かれたナオミが声をかける。



貴女『ナオミちゃん!怪我はない?大丈夫?』

ナオミ 「ッ…Aさんカッコよかったですわ!!」

貴女『へ?』




※続く

夢主、喧嘩をする→←坂口安吾と再開2



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作者名:沙羅 | 作成日時:2019年2月15日 22時

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