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68話 ページ11

no side





貴女『しゅ……いちさ……』

赤井「……これくらいは許してくれ。
俺は本気で…降谷君より前から君を愛していたんだ」





赤井はそう言ってAに背を向ける。

Aは顔に熱が集まるのが分かった。






『秀一さん……』





伸ばした手は空を掴むだけ。

赤井は黙って部屋を出ていった。





貴女『秀一さん、私……
これから貴方にどんな顔で会えば良いのよ……』





ポツリ、そう呟いたと同時に病室の扉が開く。





降谷「A」

貴女『!』




降谷はベッドの横にあった椅子に腰かける。




降谷「皆、仕事が一段落したらすぐ来るらしい。
Aももう少し休むといい」

貴女『えぇ……ありがとう、零くん』





降谷はAにそっと手を伸ばすが

その手はピタリと静止する。





貴女『?』

降谷「…………赤井か?」

貴女『!?』

降谷「赤井が来たんだろ?正直に言うんだA」





凄い怖い顔してAの肩を掴む降谷。

…………エスパーですか??





貴女『お、お見舞いに来てくれただけよ』

降谷「ノコノコとアイツは……!!」

貴女『落ち着いて零くん!?』





Aはパシッ、と降谷の頬を挟む。





降谷「ッ…………?」

貴女『零くん、落ち着いて?
私は、私なら大丈夫よ。好きなのは零くんだけ。
だから……安心して?』

降谷「!」





Aの手が離れた降谷は

ゆっくりとAの体に手を回した。




降谷「すまない……A……
つい、赤井が絡むと……不安になってしまうんだ…」




Aの肩に顔を埋めて元気の無い声で呟く降谷。

Aは微笑んで降谷の背中を撫でた。

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夜空(プロフ) - いつも楽しみにしてます最近頑張ってください応援していますもう最新しないんですか? (2021年4月26日 21時) (レス) id: 15c1247fea (このIDを非表示/違反報告)
壟薇 - 面白いです!もう更新なさらないなでしょうか?続き気になります。また機会があれば是非頑張ってください! (2019年10月12日 12時) (レス) id: ba5f7bf38b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:沙羅 | 作成日時:2018年9月1日 12時

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