愛すは祓い屋の男【夏目友人帳】 (ページ9)

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夏目side

ﾆｬﾝｺ｢夏目ーまだ帰らんのかー？｣

夏目｢塔子さんに頼まれたおつかいなんだから
ちゃんと買ってからじゃないと帰らないぞ｣

ブツブツと文句を垂れるニャンコ先生に

何度目か分からない返事をする。

ﾆｬﾝｺ｢むぅ…今日はスルメで勘弁してやろう｣

夏目｢だからニャンコはスルメ食べちゃダメだろ｣

ﾆｬﾝｺ｢私はニャンコでは無い！｣

店にはニャンコ先生を連れて行けないので

とりあえず外で待ってて貰った。

ﾆｬﾝｺ｢遅い！遅いぞ夏目！｣

夏目｢悪かったって。ほら、スルメ買ってきたから｣

ﾆｬﾝｺ｢でかした夏目！｣

夢中でスルメに飛びつく先生を置いて歩く。

途中、木の影に人の気配を感じた。

……誰だ？

影と同じ様に黒い服で見にくい……

？？｢夏目貴志君ですね？｣

夏目｢！？…誰です？｣

的場｢会うのは初めてではありませんよね？｣

夏目｢ま…的場さん！？｣

何でこんな所に的場さんが…！！

この人はヤバい。

逃げないと…！

ﾆｬﾝｺ｢……｣

夏目｢すみませんが急いでいるので！｣

走ろうと足を出したところで

的場さんが口を開いた。

的場｢まぁ待って下さい。
今日はお礼返しに来たんですよ｣

夏目｢お礼…返し…？｣