伍 ページ6
夏目side
夏目「疲れた…」
ニャンコ「昨日、饅頭を買って貰ってなかったからな」
夏目「だって先生は見つけてないだろ」
ニャンコ「手伝い賃だ」
仕方なく七辻屋に行った帰り
今すぐ饅頭を食べたいと先生がワガママを言うから
公園に寄ることにした。
夏目「ん?あれ…人か…!?」
ニャンコ「倒れてるな」
公園内の少し開けた場所に誰か倒れていた。
慌てて駆け寄り声を掛けてみる。
夏目「あの、大丈夫ですか…って…Aさん!?」
倒れている人は昨日会ったAさんだった。
貴女『あ…ら…貴志、君…?』
顔色が悪い。真っ青だ。
貴女『ごめ…なさい…少し、疲れちゃって…』
夏目「と、とりあえずベンチに行きましょう」
手を伸ばせば横にいたニャンコ先生と目が合う。
良いのか、とでも言いたげな表情だ。
貴女『ほんと…に、ごめ…なさい…』
夏目「大丈夫ですよ。掴まって下さい」
ゆっくり起き上がったAさんを支えて
ベンチに座らせる。
夏目「俺、水を買ってきますね」
貴女『だ、大丈夫よ…少し休めば…』
夏目「無理しないで下さい!」
ニャンコ先生に傍に居るよう頼んで
水を買いに自販機へ走る。
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作者名:沙羅 | 作成日時:2018年12月15日 20時