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no side





『岩泉さん。』


「うおっ……顔怖いぞ。悪かったって。」


『誰のせいですか誰の。』





ただ名前を呼んだだけだが

底知れぬ怒りの様なものが詰め込まれていた。






「俺ら帰っても良い?」


「岩泉いるなら良くね?」


「え〜2人とも帰っちゃうの〜?」


『及川さんも帰れば解決ですよ★』


「星が黒いな。」





松川、花巻は後ろで帰ろうとしている。

Aはいい笑顔で及川を追い払う。





『てか本当に新幹線来ちゃうので、』


「あ、そうだよね〜
じゃーはい!これ宮城のお土産!」


『えっ?』





ガサ、と渡されたビニール袋には

萩○月、ゆ○し、笹か○ぼこなどの

宮城県の名物お土産が詰まっていた。





「及川、来る時に買ってきたんだよ。
Aちゃんに〜って。あとコレも、俺からね。」


『マッキー先輩……!』


「俺からもあるよ。ドーゾ。」


『まっつん先輩……!!』


「ずんだ餅。」


『岩ちゃん先輩まで……!!!』





こけしやら生ど○焼きやらずんだ餅やらが

Aの腕に乗せられていく。





「仲良しじゃん。」

「クロ静かに。」





音駒メンバーは

Aに害はなさそうだったので見守りに移行。





『こんなに沢山いいんですか?』


「いーのいーの!」


『えっと……じゃあ、私からも……
雷お○しの詰め合わせですが……』





ガサガサとカバンから出てくる詰め合わせ袋。

さすがに黒尾達も目を見開いた。





「四次元ポケットか。」


「お菓子めっちゃ入ってますね!」


「東京ばな奈も入ってたもんな。」


「用意が良いね。」


「練習試合した相手校全部に配ってたもんね。」





『皆さんありがとうございます。
大事にいただきます!』


「こういう所が人たらしだよな。」


「あれだけ冷たくしてたのにね。」


「及川(を含め俺ら)がオチる訳だよ。」





嬉しそうに微笑むAに

岩泉らは口々に呟き顔を覆う。

及川は膝を着いていた。←





『アッ、やばい後5分……!!
ま、またお礼の電話はしますね。失礼します!』





ペコ、と頭を下げたAは

慌てて先を歩く黒尾達の後を追った。





「岩ちゃん……Aちゃんが可愛すぎる……」


「今更かよ。」


「初めはAに妬み言ってたくせに。」


「ちょっ、まっつんそれ禁句!」


「ビンタ食らって目覚めた?」


「マッキー!?!?」






今日も今日とて賑やかな青城3年組でした。(雑)

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作者名:沙羅 | 作成日時:2020年3月25日 22時

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