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no side
音駒１７、烏野１３で孤爪のサーブ。
『ナイッサー！』
オーバーでもアンダーでもない
絶妙な高さのサーブが日向に向かう。
「ほぐっ、」
「カバー、カバー！」
「そいあっ 龍！！」
「っしゃあああ！」
カバーに入った西谷が田中にトスを上げる。
「ピンチの時に決めんのは旭さんだけじゃ
ないんだぜぇぇぇ！！！ふんっ！！！」
強烈なスパイクは
ブロックの山本の腕を弾き飛ばす。
そのままブロックアウトとなった。
「チッ、」
「「ソイソイソォォイ！！！」」
「うぐぬ〜」
よく分からない踊り()をする田中と西谷。
完全に顔が悪い奴である。
澤村に視野を広く、と言われた日向は
犬岡のスパイクをワンタッチでチャンスボールに変え
素早く攻撃に転じ１点を返す。
その後も取って取られてを繰り返し
ポジションはローテする。
「20cm以上の身長差で犬岡と互角以上に戦うなんて
すげーな
「ヌッ！！！」
『(また煽ってる……)』
黒尾が前に出たことで
影山と日向は再び変人速攻を決める。
.
「それじゃあ──────取り返すか。」
ヘラヘラ笑っていた黒尾は
一瞬で真剣な顔に変わる。
日向サーブで西谷out、月島in。
「日向ナイッサー！」
夜久がボールを受け孤爪の元へ。
「うわあ！！何やら入り乱れて…！？」
３人が誰でも打てるよう膝を曲げる。
が、トスはそんな３人のさらに後ろへ。
福永のバックアタックだ。
ブロック３枚をフられたものの
日向が正面で受け(ぶつかり)ボールは音駒コートへ。
「チャンスボール！」
再び３人動いたが
先程とは違い黒尾がＡクイックで決める。
次の山本サーブは
旭がスパイクをするも夜久がレシーブ。
そのままＡクイックのモーションで
黒尾にボールが上がる。
『ふふ、そんな簡単にはいかないんだなぁ。』
黒尾はネット前で１度止まり
時間差で飛び上がってスパイクを決める。
『よし、これで２０点台。
テツの時間差良いなぁ止めたいなぁ！！』←
「お前さんさっきからウズウズし過ぎだろう……
それにＷＳじゃなかったのか……？」
『こんな試合を見てバレーやりたくならない
理由が私には見つかりません。
私オールラウンダーなＷＳですから。』←
「お……おお……」
若干引いた猫又だった。←
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作者名：沙羅
| 作成日時：2020年3月25日 22時
