幼馴染は凄い【ハイキュー!!】【音駒】 (ページ16)

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no side

「──────で、２日後には
ウワサの烏野高校との決戦なワケだが、」

烏野総合運動公園の合宿所にて

初日を終えた音駒高校の男子部屋。

山本猛虎が１年生２人を捕まえて

賭けが行われる。

「我らが因縁の相手(らしい)烏野に
女子マネージャーは居るか否か！！
俺は居ない方にハーゲンダッツ！！」

「えーっ俺は居た方がうれしいから居る方で！」

「僕もですっ」

「バカヤロウ！！みっ、みみ水瀬が居るのに
さらに居たら悔しいだろうが！！
万一居たとしてゴリラみたいな奴だったら許す！！

うっかりもしかして美人のマネが居たりしたら
俺は絶対に許さないっ！！」

「「(涙目だ…)」」

ドン、と床を叩く山本。

それからバッと窓に駆け寄る。

「その時は覚悟しとけよ烏野ーッ」

「山本うるせえ！！！Aじゃ不満かよ！！」

「ふ、不満じゃねぇっす！！全然！！！
おい研磨はどっちだと思う！？」

突然、話を振られた孤爪は

ゆっくりスマホから目を上げる。

「別に…どっちでもいい…Aが居るし…」

「ケッ言うと思った！幼馴染め！」

「でも」

そう遮った孤爪は少しだけ微笑む。

「ちょっと楽しみだよね。烏野と試合。」

「「「！！？」」」

「ヤル気無し男の研磨が
試合を楽しみにしているだと──────！？」

「山本そんな元気なら
テメーだけ練習増やしてやろうか。」

「スッスンマセン…」

やっと大人しくなった山本。

そこで部屋の扉が勢いよく開く。

『美人でなくて悪かったね虎！！ついでに私は
マネージャー居るか否かの賭けは居るに賭ける！
それと今から夕食！！』

「みみみ水瀬ぇぇぇ！！そんなっ、
お前っ、お前は別にっ、その……！！」

『あはは、冗談だって！
ほら、何でも良いから食堂に集まって！
研磨もスマホは充電して！』

「……うん。」

それから１年'sにも声をかけるA。

『犬岡と芝山も荷物を片付けて集まってね。』

「「はい！」」

Aはそれだけ言うと再び勢いよく扉を閉める。

「……元気だなぁA。」

「いい事だよ。」

「マネージャーってあんなで良いのかよ……」

「み、水瀬ぇ……」

「……虎だけだね。Aのこと苗字で呼ぶの。」

「A先輩って凄いッスよね！」

「僕らも元気になりますよね！」

そんな会話がされていたのを、Aは知らない。