【名探偵コナン】愛され自由人

４０話 ページ43

降谷side


安室透として警視庁に入り

Aを迎えに行く。


声をかけた時

彼女の近くに江戸川コナン君がいることに気付く。



辺りに耳を澄ませば

殺。人事件があったらしい。

多くの刑事が騒いでいる。


伊達からの連絡は

Aが通り魔と会ったとか何とか。


何度言っても聞かないコイツは

まるで子どものままだ。


…それが…A…なんだがな…



────

貴女『ごめんなさいね零くん…』

降谷「次は気を付けろよ。」

貴女『うん…』


Aを送るため警視庁まで乗ってきた

愛車に2人で乗り込む。


貴女『そう言えば…どうして
秀一さんと飲んでたって分かったの？』


少々控えめに切り出したAの疑問はもっともだ。


降谷「伊達にAは飲んだ後だと聞いたからな…
飲む相手なんてどうせＦＢＩだろうと思った。」

貴女『あぁ…そっか。航くんが…』


降谷「…眠いのか？」


返事がゆっくりになってきた。

目も閉じかけている。


貴女『なんか…疲れちゃったみたい…』

降谷「着くまでもう少しかかるから寝ていいぞ。
着いたら起こしてやるから。」

貴女『…ありがとう…零く…ん……』



そう言ったのを最後に

小さな寝息を立てて眠ってしまった。


さすがのAでも女性だ。

追われて精神的にも疲れたんだろう。



赤信号で止まったとき

Aの顔を覗き込んで見ると

何とも安心しきった寝顔だった。





…ああ、






俺はAが好きだ。






きっとあの頃から。






Aに言ったらどんな反応をするだろうか。





笑って誤魔化すだろうか。




それとも────

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