禄 ページ8
夏目side
夏目「ニャンコ先生…」
ニャンコ「これは…血、だな」
不意に映像が流れた
白い着物を着た人が倒れている
それもこの近くに
夏目「ニャンコ先生行くぞ!」
ニャンコ「にゃに!?」
夏目「人だ!倒れてる!!」
ニャンコ「…!」
夏目「見えたんだ、道に…!」
夜道を走ると人影見えてきた
夏目「あれだ」
ニャンコ「間違いないな」
肩を揺すってみる
夏目「大丈夫ですか!?」
髪の長い女の人だった
ピクり、と反応したかと思うと
獣の様な長い爪を振った
夏目「うわっ!?」
貴女『何奴…!』
ニャンコ「A、私だ。落ち着け」
貴女『…斑…?』
ニャンコ「そうだ」
ぱっと顔を上げた女の人の目は
深く、えぐれていた
夏目「っ!!」
ニャンコ「どうした?何があった!」
驚いたのか、ニャンコ先生が
本来の姿に戻った
貴女『斑…!助けて…!』
珍しくニャンコ先生が熱くなっていた
友達なのか…?
ニャンコ「…お前は…Aじゃないな?」
夏目「ち、違うのか?」
??「…気付いていたか斑よ」
煙が上がり女性の姿が兎に変わる
夏目「あんたは…?」
月光「おれは月光、主様の従者だ
本物は神宝山、いつもの洞窟にいると
伝えてくれと言われた
夏目殿、手をお貸し頂きたい」
ニャンコ「…」
月光「…急いでくれ、主が…主様が危ない…!」
そう言うと月光と名乗る兎は
物凄い速さで駆けて行った
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作者名:沙羅 | 作成日時:2017年10月28日 21時