【夏目友人帳】妖だって人を好きになる (ページ13)

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夏目side

ニャンコ先生の様な姿に変わった女性が

寝床らしき場所から飛び降りて

洞穴から飛び出して行った

夏目「ニャンコ先生、おれ達も行こう」

ﾆｬﾝｺ「まったく…」

秋麗「お待ち下さい」

さっき秋麗と呼ばれていた妖に呼び止められる

夏目「なんだ？」

秋麗「夏目様、あなたは人間です
生身で挑んでも返り討ちにあってしまいます

こちらの木刀をお使い下さい
呪符はお持ちですか？」

手渡された普通の木刀

夏目「いや…呪符は持ってない」

秋麗「ではお書きします」

そう言うや否や

小さな紙と筆を取り出して

何かを書き込み始めた

秋麗「これを貼れば多少の妖なら倒せます
…夏目様ほどのお力があれば
素手でも問題ないかと思いますが念の為…」

夏目「…そうか、ありがとう」

ﾆｬﾝｺ「いいか、夏目。行くぞ」

夏目「あ、うん！」

秋麗に礼を言って先生と洞穴を出る

そして外の景色に目を見張った

暗かった森が燃え

赤く、紅く、染まっていた

ﾆｬﾝｺ「ﾁｯ…まずいぞ、夏目」

夏目「行くしかないだろ！！」

さっきの札や木刀が燃えないようにして走る

だいぶ妖たちは減ったようだった