夢の中の君は。 (ページ37)

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「終わった～！これで洋服とか全部！」

「意外と少なくね？こんなもんか」

「ほぼこっちいたから色々そのまま置いてたし？」

「なるほどね～…Aおいで」

ソファーに座る海人の腕の中にそっと収まると
すぐにぎゅっと抱きついてくる

海人と一緒に住むと決めてから
なんだかんだで1ヶ月経って引越しが完了した

更新のタイミングの問題で、
家を完全に引き払うのではなく

ファッションの専門学校に通っていた妹が
実家を出て私が元々借りていた家に住むことになった

私が彼氏の家に同棲するから、なんて言ったら
お父さんショックで倒れちゃうだろうから
妹と一緒に住むことになってるけど。

「妹さんにはなんて言ったの？」

「んー？普通に彼氏と住むって言ったよ」

「…家族にも詳しく話せないよね、ごめん」

振り返ると、珍しくしゅんとした顔で海人が俯く

「どうしたの、急に！全然気にしてないよ
それよりずっと一緒にいれるのが幸せ、ね？」

両手でほっぺを挟みぐにぐにとバウンドさせる

「なら、よかった～俺も嬉しい
毎日帰ったらAいるのやば」

ほっぺを挟んでいた手をすぐに重ねられ指が絡まる

そのまま引き寄せられ啄むようなキスを重ねた