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「ただいま〜」


誰もいない真っ暗な玄関の自動照明で照らされる


今日は夕飯1人だからおかずとか買ってきたけど、

ミネストローネだけパパッと作っちゃお


エプロンをつけ鼻歌を歌いながら台所に立つと
ポケットの中でスマホが通知音を鳴らした


うみもう家いる?Aいま帰った〜ただいま。Aスープ作ってる!


返信をし再びポケットに入れて具材を鍋に入れる


コトコトと煮込んでいる間に洗濯物を畳んでいると
ふと、窓際の花瓶が視界に入った


そういえば、前に海人がお母さんが置いていったけど
花飾ってたのも最初だけって言ってたっけ


せっかくなら飾りたいけど夏になりそうな今の季節、
何があるかなと思い浮かべる

夏の花といえば、

思い浮かぶのはやっぱりあの景色で


向日葵、普通に昔から好きだから飾りたいな

さすがに嫌かな、帰ったら聞いてみよう

そう思いながら台所に戻ると、

鍋に入ったスープがちょうど食べごろを知らせていた

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作品ジャンル:恋愛
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作者名:ぷらむ | 作成日時:2021年2月20日 22時

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