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和はやっぱり、なかなか泣きやんでくれなくて
ナースが途中何度か様子を見に来てくれたんだけど
ガラガラって扉が開くたびに期待の目を向けるのに、入ってくるのが母親じゃないことにショックでまた泣いて…
病室の中を抱っこで歩き回って、、
『まま…、、っんく、、っん…っ…』
『だいじょーぶ…ね、だいじょーぶ…だから…』
トントンって背中を根気よくさすっている間に
やっと腕の中でずしっと重くなって…眠ってくれたみたい…
眠ったというよりかは、泣き疲れて体力の限界だったんだろう…
3時間近くずっと泣いて、智の白衣の肩のところはだいぶ湿ってしまっている。
やっと静かになったのに気付いたのか
ナースがそーっと顔を出したから
点滴から解熱剤を追加してもらった。
泣きすぎなのもあるけど、また熱が上がて来たみたいだったから…
起こさないようにそーっとベッドに寝かせようとして
和の手が白衣の胸元をギュッとつかんでるのに気づく。
『ふふっ、しょーがねーな…』
抱っこしたまま、ベッドに一緒に横になった。
まだ小さい体。
今朝、聴診した時にとっさに自分の耳を疑った…。
まさか…とは思って病院に連れてきたけど
この子はまだ4歳…
中学の時に発症した和也とはまた話が違う。
頬に残った涙の跡をなぞりながら…あの時の記憶がよみがえる。
自暴自棄になって、死んだ目してベッドに縛り付けられるような生活をしていた
出会ったばかりの頃のこの子の父親が…
今日が当直じゃなくてよかった。
今この時に、この子のそばに居れないなんて
あいつに顔向けできないから…。
智は毎月の月命日に必ず
その時に毎回『息子のことは俺が守るから』と、伝えていた。
もちろん、生活面だけじゃなくて
もし、この子が和也と同じ病気になってしまったとしても
それが、救うことが出来なかった自分が出来る最低限の事だったから…。
もちろん、和の主治医にも智がやると、他の先生にも話を付けた。
ハルの代わりにはなれないかもしれない。
でも、
智はそう誓って
和をもう一度しっかり抱きしめてから、目を瞑った
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nkrysu(プロフ) - いつも楽しく小説の方見させていただいています。�，鬟螢�エストしたいと思います。こちらの小説に出てくる嵐さんの関係性が好きで、もっと読みたいなと個人的に思いました＾＾ (2020年8月2日 1時) (
レス) id: 42b1441c9f (このIDを非表示/違反報告)
ぽんきち(プロフ) - いつもお話読ませていただいています。�△鬟螢�エストさせていただきます！個人的には、にのあい推しなのでにのあいが双子だったら嬉しいななんて考えています！ (2020年8月1日 16時) (レス) id: 60a8b99502 (このIDを非表示/違反報告)
nana kun0124(プロフ) - いつも、楽しく拝見させていただいております。どちらも読みたいのですが、ren様の書く家族パロが読んでみたいため、�△鬟螢�エストさせていただきます！ (2020年7月31日 23時) (レス) id: 05fd006556 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりんき(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます。renさんのお話どれも大好きです！どちらになっても楽しみですが、新作も気になるので�△魎�望します！更新楽しみにしてます！ (2020年7月31日 23時) (レス) id: 2a6f36912d (このIDを非表示/違反報告)
てい(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いています！�，�読みたいです。私がrenさんを知ったきっかけのお話で大好きなお話です！楽しみにしています。 (2020年7月15日 9時) (レス) id: 4a096847c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ren
作成日時：2019年7月15日 20時
