秘密やで。【snr】

39話 優しくて甘い ページ41

「……ん？あ、おはよう」
「！」


目が覚めて私の横で仕事をしているセンラさんのことをずっとバレないように観察してたつもりだったけれど、視線を感じたのかバッチリと目が合ってしまいバレてしまった。センラさんは優しく目を細めてパソコンを閉じ、私の方にやってきてベッド脇にしゃがんだ。


「起きてたんやったら言ってぇや〜……どう？調子は」
「お薬めっちゃ効いてます、元気になりました」
「ほんま〜よかったよかった、よしよし」


頭をよしよし撫でられて気持ちがよくてまた寝てしまいそう。ところで私達いつの間に付き合いましたっけ？と言わんばかりの甘さ、彼氏感、、普段から優しいけれどこんな甘いことない。こんなの心臓がもたないよ…！！


「スッピンの顔に、そんな近づかないでください」
「ふふ、今しか見れん顔やな〜とおもって、目に焼き付けとこって」
「こんなの目に焼きつける必要ないですよ？」


最近、センラさんの優しさと甘さがどんどんグレードアップしている気がする。出会った時も優しかったけれど、つい私達まだ付き合ってないよね？と思ってしまうくらいスパダリがすぎる。最近なんかあった？嬉しいことでもあった？？？？

寝転んでるすぐ横にセンラさんのイケメン顔があるのに私は耐えきれない為ベッドから起き上がった。




「なぁなぁ、Aちゃんの好きな人ってどんな人？」
「えっ？」
「覚えてへん？俺は好きな人おるって聞いたんやけど」


いつの間にそんなことを…って私昨日酔ってたんだった､､。戸惑いでついあちらこちらキョロキョロしては髪の毛を触ったりして、感情が全て行動に出てしまう。


「えっ…と、」
「〜？」
「内緒です」
「えぇーーー」
「また酔い潰れた時にでも聞いていただいて…私の看護付きですけど」


残念そうな顔をしてるセンラさんのことを見てニヤァと笑ってやった。私はいつもこれされてるので。お返しです。

40話 いつの間に→←38話 全部センラさんのせいです

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す