37話 二日酔い ページ39
「んっ……」
ベッドから起き上がると吐き気と頭痛に襲われ、私はもう一度ベッドに倒れた。
"どこにもいかんといてもらえますか"と言われセンラさんに抱きしめられたあの夢は…変にリアルだった。それが頭から離れなくて、朝からドキドキする。何度も思い返しては…鼓動が速まる。
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今日は土曜日…よかった、仕事が休みだ。
ピコン、と携帯から着信音が鳴ったのでそちらの方に目を向けると…センラさんからだった。
『二日酔いしとるやろ。しんどくない?』
『昨日飲んでたのすっかり忘れてました…そうです、結構しんどいかもしれません…笑。』
そうか…昨日は華金飲み会だった。うっすらと記憶が蘇る。
『今日休みやから家行こうか?』
かなり今日の顔の調子は悪いかと思われるけれど…少し頼ってみようかな。また会えるのも嬉しいし。
『すみません…よろしくお願いします』
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20分後くらいにセンラさんが私の家にやってきた。
「おはようAちゃん、お薬買ってきた」
「わぁ、、ありがとうございます…ほんとにごめんなさい」
「ええねんて、俺がこうしたくてしてんやから。嫌やったら普通わざわざ連絡せんやろ?」
お薬を受け取り、そしてセンラさんの言葉に私は思わず頬が緩んだ。
「こんなだらしない格好でごめんなさい…化粧もろくに出来てなくて恥ずかしいです…」
「ふふ、分かってないなぁ〜」
「……?」
センラさんは意味深に笑みを浮かべ、私の頭をよしよしと撫でた。
「わざわざここまで来てもらってごめんなぁしんどいやろ」
「いえいえ全然…!ありがとうございます」
「ほんまか〜…じゃあ、ベッド行こか」
もういい歳してるのにそんないい声でそんなセリフを呟かれると私には今の発言が意味深に聞こえてしまい、赤面してしまい、ただ頷くことしか出来なかった。
「ふふ、…意外と変態?」
「ひッ…」
「何を想像したんです?」
「なんもです!!先に…お薬飲みますね」
脳内中学生止まりなのがバレてまた顔が熱くなる。
「あー…お水持ってくから先ベッド行って寝とき?」
どんどん速くなる動悸。
ドキドキしながら私は先にベッドに向かった。
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みみりん(プロフ) - みるくれーぷさん» いえいえ〜!◎ 只今確認してみたら録画が公開されておりました!ミッドナイトの結構序盤の方でお話されておりました…!是非!!(?) (2022年9月17日 3時) (レス) id: dc9277ae27 (このIDを非表示/違反報告)
みるくれーぷ(プロフ) - みみりんさん» ありがとうございます!録画が出たら見てみます! (2022年9月17日 2時) (レス) id: 30587fe9a9 (このIDを非表示/違反報告)
みみりん(プロフ) - みるくれーぷさん» コメントありがとうございます!!昨日(日付的には今日)のセさんの配信になります…!まだ録画が公開されていませんが、危ない発言は無かったと思いますので近いうちに公開されるかと思います…( ; ; ) (2022年9月14日 21時) (レス) id: dc9277ae27 (このIDを非表示/違反報告)
みるくれーぷ(プロフ) - いつも小説を楽しく読ませていただいてます!占ツクの話とはいつの誰の枠か教えていただくことは出来ますでしょうか? (2022年9月14日 19時) (レス) @page22 id: 30587fe9a9 (このIDを非表示/違反報告)
みみりん(プロフ) - きよなさん» わぁ!!!ありがとうございます…嬉しすぎて涙出てきそうです()これからも頑張ります! (2022年8月25日 19時) (レス) id: dc9277ae27 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みみりん | 作成日時:2022年7月31日 21時