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Haechan side
「ただいま戻りました…」
戻ってきたAの唇はかわいいピンクに色づいていた。俺がちゅーしてあげるって言ったのに、と呟くと隣のジェヒョニヒョンから目が笑ってない笑顔で見つめられたので口を噤む。
戻ってきてから何やら落ち着かないようすでそわそわしているA。いや、いつもそうだけど今日は特にそんな感じがする。
DY「どうしたの？」
「わっ、ドヨンオッパ、」
DY「っわ、危ない」
びっくりしたAの手からペットボトルの水が落ちそうになってすかさず手を伸ばしたヒョン。あ、その隙にユタヒョンが…
YT「ゲット〜」
HC「ユタヒョンナイス！」
「あ、」
YT「ずっと気になっててん。ゾイちゃまなんやこれ〜」
「だめ、それだめ！」
よろけたAの手から小さな紙切れをひょいと取ったユタヒョン。え〜いユタヒョン！なんてとなりのマクヒョンがラップするときみたいに手をぶんぶんしてて、なんかカオスだな。
ドヨンイヒョンにうしろから抱きしめられて動けないAは、ユタヒョンからその紙を取り返そうとバタバタするけど…。ドヨンイヒョンは意外と筋肉あるから、目の前で開かれてなにこれ〜って晒されたのは数字が書かれた紙。
DY「なにこれ」
「ぅ〜、オッパ離して、力強い！」
YT「痛いよなあ、ドヨンイの力強いよなあ、んでこれなんなん？」
「知らない」
JH「渡されたの？」
「うん。それで、メンバーに言わないようにしてって」
MK「その人の言うこと聞いちゃダメじゃん〜！」
「だって大事な話あるっていうから」
バカだなあ。ほんとに可愛い。
あんなに美人で近寄り難くて、男なんて今まで数え切れないほどいたんだろうなと思うような、まさに高嶺の花って感じなのに。
押しに弱くて、いいひとだからすぐ騙されちゃって、天然で、本当に。男っていうのがどんなに危険か分かってない。
質問攻めしてくるヒョンたちに疲れたAはテヨンイヒョンに抱きついて オッパたちめんどくさい…なんて言ってるけど、テヨンイヒョンがなんだかんだ一番心配してるし一番嫉妬深いと思うけどなあ。
TY「オッパは心配だよ。そんなの信じて本当に連絡してたらさすがに僕も許せないと思う」
「どうして？本当に大切なお話そうだったのに」
そうだね、よしよしってAの頭を撫でるテヨンイヒョンに同情する。僕らのおひめさまは、本当に…。
でも、こういうところが可愛くて大好きなんだよね。
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作者名：ノエ
| 作成日時：2022年6月4日 22時
