秘密主義のサブマネちゃん。 (ページ8)

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「あ！Aちゃん遅いよ！僕達ずっとグループ通話してたのに入ってこないし…寂しかったんだよ？」

『ごめんごめんラウちゃん、まさかしょうたくんが私の事連れてくとは思わなくて、ね』

「じゃあ今日は僕が離さないもん〜」

後ろからラウちゃんに抱きしめられる。背が高いから上を向いても顔はぶつからないのだ。ファンの子に見られたら多分私何回死ぬんだろ、これ。いい匂いにつつまれて上には綺麗な顔があって、好きな人にされたら、幸せだねきっと。

「あ！ラウール今日早いとおもったらAちゃんのこと独占するつもりやったんやな〜ホンマにずるいわァ」

「絶対離さないじゃん、その体勢」

ああ、こんなとこ見られたらまた大変なことになるのに、康二くんとあべちゃんに見られちゃって…あとは今日蓮くんだっけ。

「うわ、ラウールガチじゃん。つか俺もそれしたいんだけど」

蓮くんは2人から少し遅れてやってきた。ふとラウちゃんの顔を見ると勝ち誇ったようにニマニマしてるからラウちゃんから逃れてYouTube撮影の準備に行くように促すんだけどまた今日も準備に行ってくれないんだけど、どうしたらいいんだほんと。辞めるしかない？

「じゃあ今日は俺に一緒にいよ、Aちゃん」

「ダメやでめめ！今日は俺や！」

「え〜？俺じゃないの〜？」

「え！絶対僕！！」

なかなか4人が動かないから、私はじゃんけんを提案してその人の言うことを聞くことにした。今日じゃんけんに勝ったのは蓮くんみたいだった。もう！めめったら！ってぷんぷんしてるラウちゃんを宥めてようやく皆は準備に向かってくれた。