某村煩悩集

茶青 - すれ違い ページ10

青さん出てこないけど茶青だと言い張る。
ラストにタン→青要素あり。

———

最近、iemonさんが冷たすぎる。
まあ、いつもと言えばいつもなのだが、最近は特に冷たい。…具体的に言えば、ちょうどiemonさんに想いを寄せ始めた時期くらいから。あの人、人の感情に聡いからなあ…なんか察して引いてるのかもしれない…
と、言うことで相談相手としてめめさんを呼んでみた。

「どうしようめめさん…iemonさんに嫌われたかもしれん…」
「…え、マジです？それ」

向かいの席に座るめめさんは「信じられない」とでも言いたげな表情で頬張っていた昼食を飲み込んだ。嘘、そんな仲良さそうに見える？俺たち？

「…あー。もしかしてまだ気付いてないんですか？これだからまりょさんは…」

フッと鼻で笑い、再び昼食を頬張った。おいめめんともり！！その先が聞きたいのわかってるだろ！！勿体ぶるな！！と脳内で不満をぶちまける。こんなんだからアングラ枠とか言われるんだろうな…

「…iemonさん、ツンデレなんですよ」
「ツンデレ？」

唐突に降り掛かってくる言葉に開いた口が塞がらない。なんて？ツンデレ？
思わずオウム返しで聞いてしまった。

「ええ、まあ。iemon検定一級の私にしてみればあんなの簡単です。照れ隠しで冷たく接してるだけ。レイラーさん…あーいやぐさおさんだったかなあ…が相談受けたって言ってましたし。どうしたらまりょさんへ自然に接せるのかって」
「え、まじ…？事実なんですかそれ！？」

ガタッ！と大袈裟に音を立てて立ち上がり、めめさんに迫る。すると、困ったように笑って「カフェテリアでは静かにしましょうね？」なんて子供に言い聞かせるような物言いで話され、はっと我に返る。カフェテリアの人たちの視線が痛い。少しの羞恥心から顔を俯かせておずおずと椅子に戻った。そして、めめさんは可笑しそうに笑って言う。

「これで晴れてライバルってわけですか…手加減はしませんからね、まりょさん？」

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