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あまりの突然の出来事に固まってしまう私を見て
彼はすかしたように笑った
元「嫌いになった？笑」
「、いいですよ。私もフリー、だし」
丁度寂しかったしなんて言葉が出そうで
思わず口をつぐんだ
元「物わかりのいい子俺好きだよ 」
そう言って彼は私をもう一度押し倒した。
彼の口から出た好きって言葉はあまりに甘くて
私の理性をじりじりと溶かしていった
ちらりとベッドサイドを見ればモノクロの煙草の箱とヴィンテージものっぽいライター
煙草までお洒落なんだな
元「Aちゃんも吸ってみる？」
「あ、いや」
元「煙草苦手っしょ 笑 顔に出てる」
「、まあうん」
元「ごめんね 笑」
彼はそう言うと私に深いキスをした。
まるで私には好かれなくてもいいですとも言わんばかりに吐息を含むそのキスは、苦くてでも何処か甘くて私を夢中にさせるには十分なほどだった
こうして私と彼の大人の関係が始まってしまった。
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作者名：もふ子
| 作成日時：2021年3月7日 21時
