Blues (ページ44)

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『それじゃあ、かんぱーい』

大学のサークルで久々に呼び出されたかと思えば、
なぜだか分からないけど飲み会に参加させられている

序盤は、友達同士で固まってずっと話していたから割と楽しくて後半になるとみんな席を移動し始めた

まあ、特に話したい人もいないしとそのまま座っていると隣に座る人影

「あ、増田さん」

増「よっ、飲んでる？」

「まあ、はい笑」

増田さんはバ先が一緒で何かとお世話になってる先輩

少し苦手な人種だけど、先輩だからそんなことも言えなくて距離を保って仲良くさせてもらっている。

増「いやあ俺さっきめっちゃ飲まされてさ、頭グルグルしてんの笑」

「え、大丈夫ですか？」

増「うーん、だめかも笑ちょっとトイレ行きたいから支えてくんね？」

「あ、はい」

だいぶぐでっとしている先輩の腕を肩にかけて
トイレに向かう

「せんぱーい、大丈夫ですか？」

トイレに入ってから10分以上たっているから心配になって扉を叩くと

増「だめかもー、笑」

なんて苦笑いした先輩が出てきた。

「もう帰った方がいいですよ、幹事に言ってきますね」

増「あ、いいよさっき言ってきた」

「そう、なんですか」

増「それよりさ、一人じゃ帰れないからちょっと送って行ってよ」

「え、あ、でも私まだ」

増「えーじゃあ、俺が途中でぶっ倒れてもいいの？」

別に私の所為じゃないし、

なんて言葉が出そうになって仮にも先輩かと飲み込んだ。

「わかりました、じゃあ荷物取ってきますね」

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