Blues (ページ34)

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元「はあ、」

昨日の過ちってか、まあその出来事があってあんまり眠れなかったしAちゃんの連絡先を眺めてはLINEしたい気持ちが出てくるけど、

所詮そんな関係の俺たちがいざ、何の話をすれば
良いのか分からなくてさっきから開いては閉じての
繰り返し

倉「元太、ため息ついてなんかあった？」

元「んー、いや、特には何も」

倉「そ、何かあったら言えよ」

元「ありがと」

海斗は俺に声をかけるとソファに腰を下ろした。

宮「、元太あの、さ」

元「お、ちゃか。どした？」

宮「友達の話なんだけどさ、」

ちゃかがこうやって切り出す時は大体自分の話だって分かってるけど、どうしても隠そうとするちゃかが
可愛くてそのまま話を聞いてやるのがルーティーン

元「友達ね、おっけ」

宮「...気になる子にどうやって話しかけたらいいと思う？」

恋愛系の話は珍しい。

ちゃかは女の人と積極的に話すタイプじゃないし
そういう話題が出てくるのでさえ割と驚いた

元「相手どんな子？」

宮「、カフェで会うんだけど」

元「お客さん？」

宮「いや、店員さん」

俺のペースにのっけられて完全にぺらぺら喋っちゃってるじゃん笑

元「あー店員さんなら普通に？」

宮「普通って？」

元「おねーさんの下の名前なんですか！とか。」

宮「ハードルたっか笑」

元「えー、まあそうか。うーん、」

倉「いつもありがとうございますって声かけてみるだけでもいんじゃね？」

スマホをいじっていた海斗が顔を上げて話し始める

宮「あー、確かに。覚えてもらうって大事、だよな」

倉「まずは顔見知り程度からっしょ笑」

そんな甘い戦略がこの時代通用するのかなんて心の中で少し毒づきつつ、目をキラキラとさせるちゃかを見て何処か羨ましがってる自分がいた。

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