Blues (ページ4)

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クソみたいな元カレに振られてしまった私を
見かねた友達が開いてくれた飲み会と言う名の合コン

大学生というのは単純で
20歳になったばかりだというのに
意気揚々と飲み会なんて単語を使いたがる

その日だってまあ飲めればいい、そんな気持ちだった

友達には悪いがピンとくる人はいなくて、
早々に切り上げようかと考えていたところ

遅れて入ってきたのが彼だった。

元「ごめん！遅くなった」

そう言った彼は柔らかい笑顔を浮かべて私の前に座る

黒髪センター分け
ピアスは開いてないのにゴリゴリの指輪たち
服装もお洒落で今まで出会ってきた男の中では
勿論トップクラスだった。

元「松田元太です、21歳です！」

「あ、私は AAです、20歳です、」

彼の少し堅苦しい挨拶に釣られて私も言葉が堅くなる

『こいつもう随分彼女いないんだよねーAちゃんよかったらどう？笑』

「え、いやあ、まあ笑」

元「やめろよ笑会ったばっかじゃんね笑」

笑いかけられたその顔に不覚にも
人間の本能がキュンとした

割とまともな人っぽい

そんなことを考えつつジョッキに手を伸ばした。

彼は初っ端からハイボール、そして極めつけには
焼酎なんておっさんかと思わず突っ込みたくなるようなセレクトをしていた

お酒強いんだな、

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