Blues (ページ19)

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連れてきてもらったのは個人経営っぽい居酒屋

宮「ビール飲める？」

「あんまり強くはないですけど、」

宮「じゃあ一杯だけ飲もっか」

私の様子を気にしながら色々と頼んでくれる
宮近さんはやっぱり大人だななんて考えつつ、

男の人と二人で飲むのは凄く久しぶりだと
自分の記憶を辿る

...元太と会ったのも居酒屋だったな。

宮「映画、どうだった？」

「あ、すっごく楽しかったです！...じゃなくて、
面白かったです！笑」

宮「ほんと？笑よかった。今の若い子何が好きか分かんなくてさ、色々聞いたりして調べちゃった笑」

少し照れたように笑う宮近さんはそのままジョッキを傾けてビールを流し込んだ。

「、宮近さんってモテますよね」

宮「なに急に笑」

「いやなんか、女の子が好きそうな要素いっぱい持ってるなって」

宮「まあそう言ってもらえるのは嬉しいかも」

仕事柄ねなんて小声で付け加えた宮近さん

「宮近さんってお仕事なにされてるんですか？」

宮「あー、... ね笑」

もしかして聞いちゃいけなかったかと
思わず口をつぐむ。

宮「うーん、なんて言えばいいかな。あれ系かな」

宮近さんが指でさしたのは古びたテレビ

「テレビ関係、ですか？」

宮「まあ、そんなとこかな笑」

周りにそんな人がいなかった私の
ミーハー心が好奇心をもつ

でもそれ以上聞いちゃいけないような気がして
さっき見た映画のことに話を戻した。

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