猫 (ページ39)

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次の週の金曜日の夜

海斗は赤いギターと一緒に
スポットライトに照らされていた。

川「海斗さん凄いですね。僕涙出そうでした笑」

「私もです笑」

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倉「はあ、緊張した」

「でもすっごくかっこよかった」

倉「ほんと？良かった笑」

「やっぱり海斗はそれが一番似合うよ」

後ろにギターを背負った海斗は
それこそ髪色は暗くしてしまっているけれど
私が出会った頃のきらきらした海斗だった。

倉「まあちょっとこいつにも触ってあげないとな」

なんてギターを叩く海斗の横顔を見つめた

倉「よしじゃあ今日はビール飲もうかな」

「あ、海斗さんの奢りですか？」

倉「まあ今日はいいか！奢り！」

「じゃあいっぱい買おーっと笑」

倉「ええほどほどにしてよ笑」

コンビニまでの道を歩きながら
お互いに手を重ね合った。

" 猫と飼い主 "

そんなおかしな関係から始まった私たち。

理解してもらえないかもしれないけれど

私はそんな彼とこれからもずっと

君色に染められた毎日を過ごしていくんだ。

【 Fin. 】