か す み ば し ら。

一緒に寝たい ページ9

＼かまぼこさんリクエスト／
※『お風呂に入りたい』の続き的なもの


「やだ……」
「…え、なんで？寝るだけなら何回かしたでしょ」

共同任務だった今日、流れで時透邸に泊まることとなった。

…そう、一緒に寝るのは別に良いが今日は危ない気がする…(お風呂に入りたい参照)

むむむ、と時透君は不満げに見つめる。

「ダメなの？」
「今日は無理……危ない気がする」
「どうしても？」
「う……」






私って時透君に甘い……
結局、時透君の上目使いに落ちた。頷いた時の笑顔は忘れられない…

頷いた瞬間に手を引っ張られて、気付けば布団と腕の中だった。早業。
私をぎゅうっと抱き締める時透君の顔を見れば嬉しそうににこにこしている。憎めない。

「時透君、甘え上手…」
「Aも上手でしょ」

そして、優しく頭を撫でてくれた。

さっきまでも危機感はどこかへ飛んでいってしまったかのように、安心感しか無い。
…あぁやっぱり、さっきの時透君は幻想だったのだろう…

ほぁ…と暖かさと共に眠気がなだれこむ。

目を閉じれば、撫でる手が、子供をあやすように背中をとんとんと叩く。

懐かしい感覚に少しだけ、少しだけ切なくなった。

噂を確かめたい・壱→←お風呂に入りたい

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