BRIGHT GIRL - 2 -

壱馬くん、5 ページ12

Kazuma side









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壱馬「なあ、」


「…ん？」


壱馬「もう少し早く帰れねえの？」


「うんー、ごめんね」


壱馬「ええよ」


「そういえば、裕太さんもお誕生日だったんだ…！」


"あー今日は玲於くんの誕生日じゃん！" って電話の向こうで騒ぎ出すA



俺のお祝いは？



「玲於くんにね、お祝いしないと頭ぐりぐりしてやるって私の誕生日に言われたの」


"ひどいよね。とりあえずメッセージ送ろう"って無言になったAは、やっぱり眠いのか喋り方がいつもと違って、…なんていうか、甘い。

ふわふわしてる



「あっ、どうしよう」


壱馬「ん？」


「あと2%しかない…」


壱馬「……」


「…ごめんね、壱馬。
お祝いは家に帰ったらきちんとするから！
もうやめろ！ってくらいにするから！」


壱馬「うん」


「切るね…？」


壱馬「おう…」


「…お誕生日おめでとう。
いつもありがとう、大好きだよ。」


壱馬「…うん、ありがとう。」


「ふふ、壱馬が甘い。おやすみ、」



____…ツーツー









充電が切れたのか、おやすみをいう間もなく電話は切れた。



壱馬「充電しとけよなー」




寝落ち電話の予定はうまくいかなかったけど、


Aからの"大好きだよ"が聞けたから許してあげよう。




うん、恥ずくて直接言えねえけど

俺も大好きだよ。







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壱馬くん、Happy Birthday!

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